けさ、熊本城に手を合わせる人がいました。
熊本地震、最初の震度7から1か月です。
こんばんは。
ニュース7です。
震度7を2回観測するなど、激しい揺れが相次いだ一連の熊本地震の発生からきょうで1か月です。
活発な地震活動が続いています。
先ほど、午後6時45分ごろにも、熊本市西区で震度3の揺れを観測する地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
気象庁の観測によりますと、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.0と推定されています。
一連の地震で、これまでに49人が亡くなり、避難生活による体への負担など、地震の影響で亡くなったと思われる人は、19人となっています。
今も熊本県内では、1万人を超える方が避難しています。
黙とう。
黙とう。
熊本県益城町です。
倒壊した住宅の前などで、遺族やゆかりのある人が、祈りをささげました。
先月14日の地震で死亡した、村上正孝さんと母親のハナエさんの住宅では、正孝さんのいとこが花を手向けました。
倒れた家で奏でられる、夜霧のブルース。
亡くなった荒牧不二人さんの得意な曲でした。
カラオケ教室を開いていた荒巻さんの自宅には、教え子たちが訪れました。
地震が起きたとき、レッスンを受けていたという女性もいました。
一連の地震では、熊本県内で49人が亡くなり、今も1人の行方が分かっていません。
住宅の被害はおよそ4万棟で確認され、このほかおよそ4万4000棟が被害を受けているおそれがあるということです。
さらに文化財。
すべての社殿が被害を受けた阿蘇神社の再建は、専門の建築業者などの試算で概算でおよそ10年の期間と20億円程度の費用がかかる見込みであることが分かりました。
元の生活を取り戻そうという動きも。
熊本県内で唯一のデパートが、本館の営業を再開。
食料品売り場は、大勢の客でにぎわいました。
熊本市の農業高校では、体育大会が開かれました。
開催が危ぶまれましたが、生徒たちの強い要望で実現。
テーマは、復興です。
エールを送ります。
せーの!頑張るぞ!熊本。
熊本県では、5つの市と町で、庁舎が被害を受けて使えなくなっています。
その一つが、宇土市役所の本庁舎です。
市役所の機能を移した体育館から中継でお伝えします。
震災後、宇土市は役所の機能を、こちらの宇土市民体育館に移して業務を行っています。
机が並んでいて、オフィスのようになっています。
初めのうちは救援物資の受け入れや、り災証明書の発行など、今必要なことを最優先に対応してきました。
ですが4日前、ついに役所の機能すべてを再開させることができました。
ただ、宇土市役所の本庁舎には、今も立ち入ることができません。
ですので、書類やパソコンといった業務に必要なものを取り出すことができない状態となっています。
そこで、今あるものでなんとか業務を行っています。
こちらご覧ください。
間仕切りとして使っているのは、体育館にあった卓球台です。
そして隣の机やいす、こちらも借りてきたものです。
さらに机の上のパソコン、こちら各部署に基本的に1台しかありません。
少ない台数なんですが、皆さんで交代で使って、なんとか業務を行っています。
さてきょうは土曜日で、もうこの時間なんですが、まだ多くの職員の方が業務を行っています。
市民の要望になんとか応えたいと、業務を行っているところです。
ここまで宇土市民体育館からお伝えしました。
熊本地震によって、住民の生活は大きな打撃を受けました。
また地域経済にも、深刻な影響を及ぼしています。
益城町で100年近く続く雑貨店を営んできた坂井あつ子さんです。
自宅を兼ねた店舗は、2度目の震度7の揺れに耐えられず、倒壊しました。
宇城市にある親戚の家で、夫の禎巳さんと避難生活を続ける坂井さん。
再び、ここ益城町で暮らしたいと考えています。
しかし、この1か月、さまざまな困難が立ちはだかりました。
その一つが倒壊した家屋の撤去です。
町を通して撤去を依頼するためには、被災の程度が半壊以上と認められたり災証明書が必要になりますが、役場の人手不足などの理由で、今も発行されていません。
撤去が済んだとしても、さらに大きな問題があります。
家の再建費用です。
坂井さんは、地震保険に加入していませんでした。
店を失った今、収入は年金のみです。
影響は特産品にも。
御船町にある国内最大手の馬肉の加工会社です。
馬を飼育する畜舎の一部が大きく壊れ、加工施設も被害を受けました。
1000社以上ある取引先への供給が、滞る事態になっています。
影響は熊本県に集中する半導体関連メーカーにも及んでいます。
熊本市にあるメッキ工場です。
こちらでは地震の影響で、地面が大きく割れました。
さらにこの地割れは、あちらまで続き、大きな被害を受けています。
半導体の製造装置に使われるアルミ製品の特殊加工が主力事業ですが、生産は地震前の4割にとどまり、社員の3分の1を自宅待機にしています。
熊本県では、今も1万人を超える方が避難所に避難しています。
最も多い3343人が避難しているのが、益城町です。
総合体育館から中継でお伝えします。
熊本県の益城町総合体育館です。
運営する団体によりますと、地震発生から1か月となった今も、1400人を超える人たちが、敷地の中で暮らしています。
体育館の中ではなくて、外にも車の中ですとか、テントの中で過ごす方も多くいらっしゃいます。
建物の中で寝るのが怖い、子どもが周りに迷惑をかけないように、さまざまな思いからです。
5月も半ばとなり、暑さが体にこたえるようになりました。
きょうは気温が28度を超えました。
避難所では、車の中で過ごす人にも、日中は車から出て、日陰で過ごすよう呼びかけています。
3人の小学生の子どもを持つ30代の女性は、この1か月、毎日の生活に追われて、早かったと感じています。
子どもが通う学校の近くに、早く仮設住宅を作ってほしいですと話していました。
1か月がたっても、住宅の再建への先の見えない不安を抱えながらの避難生活が続いています。
熊本県の益城町総合体育館からお伝えしました。
こちらは、5年前の東日本大震災で大きく揺れた、東京・新宿の超高層ビルです。
揺れの周期の長い長周期地震動で引き起こされました。
今回、震度7を観測した熊本県西原村で、超高層ビルなどが倒壊するおそれがあるほどの、非常に強い長周期地震動が観測されていたことが分かりました。
内陸の活断層の地震で、これほど強い長周期の揺れが観測されたのは初めてで、専門家は、大都市圏などで対策の検討が必要だと指摘しています。
東京・新宿の高さ140メートル余り、29階建てのビルです。
今回の長周期の揺れによる影響は、シミュレーションすると。
建物全体が波打つように、大きく揺れます。
地震の揺れは周期、つまり揺れが1往復するのにかかる時間の違いで、影響を受ける建物が違います。
木造住宅が被害を受けるのは、1秒から2秒の揺れです。
一方、周期が2秒を超える長周期地震動は、超高層ビルを大きく揺らします。
地震そのものの揺れと、建物の揺れとが共振するためです。
先月16日のマグニチュード7.3の大地震で、震度7を記録した西原村では、周期が1秒から2秒の揺れに加えて、3秒から4秒の非常に強い長周期地震動が捉えられていました。
内陸の活断層の地震で、これほど強い長周期の揺れが観測されたのは、初めてです。
工学院大学の久田嘉章教授は、今回の長周期の揺れの実際の波形を使って、シミュレーションを行いました。
建物全体が大きく揺れ、最上階の揺れ幅は、最大で3メートル50センチ前後に達しました。
赤く表示される部分は、激しく損傷したはりや筋交い。
揺れが収まっても傾いたままです。
久田教授によりますと、今回の長周期の揺れの大きさは、設計で想定する基準の3倍程度に達していて、最悪の場合、倒壊につながるおそれもあるということです。
今回の長周期の揺れは、地震の規模が大きかったうえ、震源が浅く、活断層のずれが地表にまで現れたために発生し、断層が大きくずれ動いた西原村や益城町の一部地域に伝わったと考えられるということです。
今回と同じ規模の大地震のおそれがある活断層は、首都圏や名古屋圏、近畿などの大都市圏にも存在しています。
都市の直下で起きる地震で、どれくらいの強さの長周期地震動が起きるか、国の検討は進んできませんでしたが、専門家は、具体的な検討をしていく必要があると指摘しています。
整備された滑走路に、管制塔のような施設も。
ここは南シナ海、中国が造成した人工島の現状が明らかになりました。
アメリカ国防総省は、報告書で、中国が南シナ海や東シナ海で、領有権の主張を強め、今後、さらに緊張を高める行動に出る可能性があるとして、強い警戒感を示しました。
盛り上がるステージ。
中国軍は今月、南シナ海のファイアリークロス礁に芸能関係者を派遣し、島にいる作業員たちをねぎらいました。
こちらでは、3000メートル級の滑走路が整備され、先月には初めて軍用機の着陸が確認されています。
一体どこまで造成が進んでいるのか。
アメリカ国防総省は13日、中国の軍事動向を分析した報告書を公表。
この中で、南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島では、埋め立て面積が1年間で6倍の規模に拡大しているとしています。
報告書では、中国の戦術についても分析。
軍事的な衝突を引き起こすことがないよう計算しながら、その手前まで強硬な手段を取るというやり方です。
具体例として挙げられているのが、沖縄県の尖閣諸島の周辺です。
中国は艦船や航空機を繰り返し送り込んでいますが、この際、軍ではなく、海上保安当局を動かすことで、衝突を避けているというのです。
今後、中国がさらに緊張を高める行動に出る可能性も指摘されています。
去年の軍事関係費は、全体でおよそ20兆円とされ、中国は将来、軍事的な危機や衝突が起きた場合に、アメリカ軍の介入を抑え込む能力の向上に力を注いでいるとして、強い警戒感を示しています。
アメリカは、今月も中国が造成する人工島の周辺で艦艇を航行。
中国による軍事拠点化を認めない姿勢を示すねらいもあると見られます。
これに対し、中国は反発。
対立が深まる中、12日には両国の軍の幹部が初めてのテレビ会議を行いました。
アメリカ側からは、偶発的な衝突などを回避するメカニズムの強化を呼びかけたということで、厳しい姿勢を示す一方で、これ以上、緊張が高まることを防ぐねらいもあるものと見られます。
韓国で、加湿器に使う殺菌剤に含まれていた有害物質が原因で乳幼児などが死亡した問題で、韓国の検察は、殺菌剤を製造した企業の元社長ら4人を、業務上過失致死などの疑いで逮捕しました。
問題になった殺菌剤は、加湿器の水に入れて使うもので、細菌の繁殖を防ぐなどとして、韓国では広く流通していた商品でした。
殺菌剤に含まれていた有害物質が原因で家族を亡くした遺族や被害者たち。
メーカー側への抗議活動を続けています。
問題になっているのは、2001年から2011年にかけて販売された、加湿器用の複数の殺菌剤。
有害な化学物質が含まれていました。
この殺菌剤は、加湿器の水に入れて使うもので、その蒸気を吸い込んだ多くの乳幼児や母親などが被害を受けました。
韓国政府は、これまでに221人が被害を受け、そのうち95人が死亡したとしています。
殺菌剤に含まれていた有害な化学物質、PHMG・ポリヘキサメチレングアニジンを、長期間にわたり大量に吸い込むと、肺の中にある肺胞という細胞が硬化して、酸素を取り入れることができなくなり、呼吸困難のため、ひどい場合は死に至ります。
この男の子は、酸素ボンベが手放せません。
外で10分ほど遊ぶだけでも、疲れてしまいます。
韓国の検察は、きょう、殺菌剤を製造・販売した企業で、イギリスに本社がある日用品メーカー、オキシー・レキット・ベンキーザーの韓国法人の元社長など4人を、業務上過失致死などの疑いで逮捕しました。
問題の化学物質は、2001年にオキシー・レキット・ベンキーザーが加湿器用の殺菌剤に初めて使い、販売しました。
メーカー側は、何もしなければ加湿器の水の中で細菌が繁殖し、細菌を含んだ蒸気が出てしまうとして、安全のため、殺菌剤を使うよう宣伝。
パッケージには、子どもにも安心と書かれていました。
その後、同じ化学物質をほかのメーカーも導入。
これらの殺菌剤は、問題が発覚するまで、およそ10年販売が続けられました。
この製品は日本では販売されていません。
韓国の検察は、会社が原料の安全性を検査せずに殺菌剤を製造したり、問題が発覚したあと、有害物質を使っていたことを示す証拠を隠滅したりした疑いがあるとして調べを進めています。
一方、この問題を巡っては、韓国政府の対応の遅れにも批判が高まっていて、300人を超える犠牲者を出した、おととしの旅客船事故になぞらえ、家の中のセウォル号事件とも呼ばれています。
事態を重く見たパク・クネ大統領は先月、閣議で関係機関に対し、事件を徹底的に調査するよう指示しています。
ニュースを続けます。
G7・主要7か国の教育相会合が、岡山県倉敷市で始まりました。
伊勢志摩サミットに合わせて、全国各地で行われる、10の閣僚会合の一つです。
会合はあすまで行われ、貧困や若者の失業、テロや過激主義など、国際社会が直面する課題に対し、教育がどのような役割を果たすべきかを巡って意見を交わし、共同宣言を採択することにしています。
けさ5時半ごろ、神奈川県藤沢市の介護付き有料老人ホーム、クロスハート湘南台・藤沢で、入居している80代の女性が首を絞められた状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。
警察は、同じ部屋にいた夫が、手首を切ってけがをしていることなどから、心中を図った可能性もあると見て、調べています。
夫は警察に対し、妻は認知症で車いすで生活していて、自分が身の回りの世話をしていたと話しているということです。
大相撲夏場所は7日目。
きのう、大関・豪栄道に土をつけた琴勇輝が、きょうは横綱を破りました。
新関脇の琴勇輝は、突き押し相撲が持ち味です。
前頭2枚目の正代は、熊本県宇土市出身。
自己最高位で上位相手に6連敗し、きょうは、けがに苦しむ大関・照ノ富士との対戦です。
気象情報は菊池さんです。
こんばんは。
きょうは熊本市で、ことし初めて真夏日を観測しました。
あすも熊本は30度近くまで上がりそうなんですね。
そして金沢も27度など、西日本と日本海側で暑さが続きそうです。
日陰を意識的に探すなどして、暑さ対策、万全にしてください。
一方で、関東は25度以下、仙台も平年を下回る予想です。
このところ、木の影とかビルの影とか探して歩いていましたけれども、あしたは少し和らぎそうでしょうか?
東日本、北日本の太平洋側で、やや気温、低くなる予想なんですね。
その理由を天気図で見ていきましょう。
あすも日ざしは届くんですが、高気圧周辺の海からの涼しい空気が入ってきそうです。
太平洋側できょうより気温が低くなる所、多くなりそうです。
また全国的に晴れるのはあすまでとなりそうです。
月曜日から火曜日にかけて、この前線が通過するタイミングで雨で、雷を伴って激しく降る所もある予想です。
ではあすの天気、詳しく見ていきましょう。
今回は横浜に来てます。
2016/05/14(土) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▼熊本地震から1か月 生活の再建へ課題は?
詳細情報
出演者
【キャスター】高瀬耕造,【サブキャスター】橋本奈穂子,【気象キャスター】菊池真以
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