一人暮らしの食費について、「どこからがご馳走だろうなー」なんて考えつつ記事を書く。
月に約4万7千円
統計局ホームページ/家計簿からみたファミリーライフ/第4章 年齢階級別に見た暮らしの特徴
僕は35歳未満のカテゴリに入る。統計局の調査から導き出された月にかかる食費の平均額は46922円。1日3食、月90食として
47000÷90=522円が一人暮らしの1食の食費平均
朝食や昼食、夕食がすべて同じ額ではないにしろ、延べでいうとこのような計算になる。1食500円ちょいか。個人的には豪華に感じる。
外食費が約27000円というのも驚いたが、これは自分の場合に当てはめているからそう感じるのであろう。外食費などは月に5000円も使わないものだから、世間一般の感覚がわからなかった。
想像するに、仕事場へ行って手製弁当ではなく近場の飲食店で食事するとして、1000円のランチを月に25回食すとそれだけで25000円。ほかにもプライベートなものを合わすと平均額は頷ける。
僕のケース
- 朝:フルグラ・牛乳
- 昼:乾麺
- 夕食:スーパーで食材を購入し調理
- 飲料:炭酸水を1日2本
かかる費用は
- 朝:100円
- 昼:100円
- 夕:500円
- 飲料:140円
日によって増減するが、平均するとこのようになる。840×30=25200円が月にかかる食費なので
25200÷90=280円がポジ熊の1食の食費平均
平均額よりも220円安い。節約するつもりはないが、結果的に大きく下回ることとなった。
ご馳走と感じる金額
食材を買って調理するにしても、1食あたり1000円を超えるとご馳走に感じる。これは人によってまちまちだろうし、収入に大きく左右される感覚なのだと思う。
朝を豪華にする人もいれば、昼に美味しいランチにお金をかける人もいるのだろうが、僕のケースで考えるとかかる費用の割合は朝:昼:夕で1:1:5だ。
世間一般の平均値でこれを当てはめると、夕食にかかる費用は1118円。ご馳走と感じる感覚が平均値であることを考えれば、食費にかけるお金がいかに低いかということを実感する。
食費は節約できるが侘しくなる
切り詰められるとすれば夕食だろう。現在、約500円を夕食にかけているが、これを300円まで落とせばいい。これはそんなに難しいことじゃない。もしこれを実践するとすれば、月に6000円の食費を浮かすことができる。
300円の夕食というのは、食材を多数買い込んで自炊し、小分けにすれば簡単に実現できる。それに、栄養価が偏って病気になることもないだろう。(今の歳ならば)
ではなぜ実践しないのかというと、「侘しくなるから」である。
かつて1日300円を目標に食費を節約していた時期があったが、まぁわびしい。腹は満たすが心は満たされない感じ。スーパーで美味しそうな食材の横を、恨めしそうに通過する自分。好きに食べれたらどんなに良いかなんて想像しながら、もやしを2パック買ってレジに並ぶ時の無力感たるや。
何かを我慢している、例えば酒やたばこ、お菓子など。そういった誓約を自分に課している場合は特に、食に関して制限をかけると心が荒ぶということがわかった。やっぱり、こういう時こそある程度食べたいものを、食費が少し大きくなっても自由に買うべきなんだなって思う。
このようなよろしくない精神状態を回避できるちょうどいいラインというのが、自分にとっては夕食に500円をかけることだと理解してからは、買い物で悩むことはなくなった。
食事ってのは詰め物で腹に入れれば何でも同じだと考えていた時期もあったが、それは間違っていた。1日1食のうちでも、どれかに彩を加えて楽しむことで精神的にも満たされる大事なものだったんだ。
極限まで節約して何が残るかと言えば、たかだか月に1万円。それならば心荒ぶことなく好きなものを食べる機会を自分に与えてやりたい。