1人殺害・親子2人死亡 初公判で妻が無罪主張 福岡

1人殺害・親子2人死亡 初公判で妻が無罪主張 福岡
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福岡県筑後市でリサイクルショップ経営の夫婦が、従業員を殺害したほか親族の親子2人を死亡させた罪に問われている事件で、妻の初公判が開かれ、妻は「暴行したのは夫で、指示もしていない」と述べて無罪を主張しました。
福岡県筑後市のリサイクルショップ経営、中尾伸也被告(49)と妻の知佐被告(47)は、平成16年に、従業員だった日高崇さん(当時22)に暴行を加えるなどして殺害した罪に問われているほか、平成18年に、知佐被告の妹の夫で従業員だった冷水一也さん(当時34)と長男の大斗ちゃん(当時4)を死亡させたとして、傷害致死の罪でも起訴されました。
夫婦のうち、妻の知佐被告の初公判が福岡地方裁判所で開かれ、被告は「暴行したのは夫で、夫婦での話し合いや夫への指示はしていないし、殺すつもりもなかった。傷害致死の暴行にも関与していない」などと述べ無罪を主張しました。検察は冒頭陳述で従業員らが死亡したいきさつを説明し、「被告は従業員らを監禁したうえ、虐待死させた」と主張しました。
この事件では夫の伸也被告の裁判も来月始まる予定で、夫婦の間での共謀や殺意の有無などを争点に審理が行われます。