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簡易鉄道レール「夏までに」 ヒスイ海岸 測量始まる

スーパーライトレールの敷設予定地を確認する参加者=朝日町のヒスイ海岸で

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 朝日町のヒスイ海岸に有志による「手づくり」の簡易鉄道「スーパーライトレール」を敷設する京都大大学院工学研究科の計画で、測量など線路を敷くための準備作業が十五日、現地で始まった。

 町内外から鉄道ファンら約二十人が参加。敷設を予定している県管理の海岸堤防上約四百六十メートルを実際に歩いた後、専門業者とともに路線図を作るための測量をしたほか、堤防に接する土の部分をスコップで掘って堤防の厚みを調べ、レールや車両の重みに耐えられるかを確認した。

 レールと枕木は鉄道会社から譲り受けて近くの町有地に保管しており、実現に向けて県と協議を進めている。次回は堤防上にレールを置く作業を予定する。同研究科の中川大教授は「夏までに五十メートルでもレールを敷きたい」と語った。

 計画は、中川教授が中心となり、まちおこしの社会実験として進める。風光明媚(めいび)なヒスイ海岸にトロッコなどの軽車両を走らせてにぎわいにつなげ、住民や鉄道ファンを巻き込んで人海戦術でレールを敷いたり、車両を設計したりする鉄道づくりの過程を楽しむことも目的にしている。 (伊東浩一)

 

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