蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】松山、猛チャージで首位と4打差の2位タイに浮上2016年5月16日 紙面から
◇プレーヤーズ選手権<第3日>▽14日、米フロリダ州・ポンテベドラビーチ、TPCソーグラス(7215ヤード、パー72)▽晴れ、気温29度、北西中風▽賞金1050万ドル、優勝189万ドル▽76選手 【ポンテベドラビーチ(米フロリダ州)テッド・ムース】順延された第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、松山英樹(24)=レクサス=は36位から出た第3ラウンドで7バーディー、2ボギーの67とスコアを伸ばし、首位と4打差の通算10アンダーで2位に急浮上した。世界ランク1位のジェーソン・デー(オーストラリア)が通算14アンダーで単独首位。2位にケン・デューク(米国)とアレックス・チェイカ(ドイツ)が松山とともに続いた。日本人最多記録に並ぶツアー通算3勝目を懸け、松山は最終日にデーと最終組で回る。 笑みが絶えない。自信がスコアにつながり、松山は胸を張り、珍しく冗舌だった。 「グリーンがびっくりするほど速かった。みんなが苦労している中、思いのほか、自分は良いプレーができたのでびっくりした。(好スコアは)たまたま。もう1回、回れって言われたら(67は)出ないですよ」 1番から3連続バーディーで好発進した。4番で3パットのボギーをたたいても、直後の5番(パー4)で2打目を1・5メートルにつけ、すぐさま奪い返した。10番は6メートル、11番は3メートル、12番では2・5メートルをあっけなく沈め、2度目の3連続バーディーで優勝戦線に勢いよく飛び込んでいった。 難しいコンディションにあって、松山のプレーがより際立った。60台をマークしたのは、わずかに3人。平均ストロークは初日(71・014)、2日目(71・112)から75・592まで一気に膨れ上がった。松山自身も「『本当に難しいな』と、ちょっと笑いながらプレーしていた」というほど、コースの難易度は急激に高くなっていた。ただ、安易なバーディー合戦より「苦労するところが好き」という松山にとって、攻略困難なコースこそ実は最高の舞台であり、見せ場だった。 さらに、「良いフィーリングを求めてプレーしたい」として、予選ラウンドで使用したマレット型から、ピン型のエースパターに再変更した。驚異的な高速グリーンに対しても、「信頼できるパターでミスしたら仕方ない」と開き直りにも似たタッチで乗り切った。パット数「29」は胸を張っていい数字だった。 勝てば、丸山茂樹と並んで日本人最多のツアー通算3勝目、1シーズン複数回優勝は日本人初。ただ、そんな“偉業”に、松山は興味はない。熊本地震の被災地を思い、身に着けている特製の「応援バッジ」は多くのツアーメンバーにも賛同され、広がっている。 「ちょうど1カ月前に熊本で地震があった。優勝できたらうれしいし、すごく良いニュースになると思う」。復興を後押しする価値ある1勝は、すぐ目の前にある。 PR情報
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