プロ１０戦全勝の村田、次戦に向け左を鍛える

　香港で１４日行われたミドル級ノンタイトル１０回戦でフェリペ・サントス・ペドロソ（ブラジル）に４回ＴＫＯで完勝し、プロ１０戦全勝（７ＫＯ）とした２０１２年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太（３０）＝帝拳＝が１５日、羽田空港に帰国。傷ひとつない顔が一方的な試合内容を物語っていた。

　「帰国しホッとしました。内容はいいところもあれば課題ありました」。ガードを固めた相手を最後に得意の右強打で捉える試合だったが、右だけでは限界があるとして、今後は左を強化したいという。

　次戦は７月２３日、ラスベガスのＭＧＭグランドアリーナで４１戦３４勝（２４ＫＯ）２敗３分け２無効試合のタドーアニッパー（米国）と対戦する。「聖地」ベガスは１０回判定勝ちした８戦目以来だ。「前回は（判定で）アピール不足だった。アメリカのファンの心をつかむ試合がしたい」と村田。陣営は次も快勝すれば年内にＷＢＯ王者サンダース（英国）へ挑戦したい考え。村田の世界取りがいよいよ秒読みに入ってきた。（藤本敏和）