バレ１２号も空砲　ヤクルト、東京Ｄで６戦全敗

　ヤクルト・バレンティンの１２号ソロも空砲となった。巨人戦打率４割３分８厘。セ・リーグで最高の打率を残している相手から、主砲が相性通りの一発を放った。なのに、勝てない。

　今季東京ドームで６戦全敗。真中監督は「意識したくないけど結果的にそうなっている。来週から切り替えていくしかない」と苦い顔だ。

　響いたのは初回の失点。チームは３連敗と歯車がかみ合わないが、主砲のバットは迫力を増している。左脇腹肉離れで８試合出遅れたバレンティンは、早くも山田と並ぶ１２号。リーグトップの中日・ビシエドに１本差に迫り、シーズン４７本ペースと量産態勢に入った。

　「好調をキープして、この時期に追いつけたのはうれしい。山田とお互いこのまま打っていって勝利につながれば。マタ、ヒロシマ、ネ」。１７日からの広島３連戦（マツダ）へ、気を取り直していた。（竹村和佳子）