活断層が地表に現れたとみられる道路の亀裂=14日、熊本市東区
同大大学院文学研究科の後藤秀昭准教授(地理学)らの研究グループは、地震前後の地表の高さを人工衛星のデータから解析。その結果、東区から中央区にかけて約5キロにわたり、地表面が上下に5センチほど食い違う2本の線を見つけた。
さらに2本の線に沿った各地で調査し、道路のアスファルトが幅2~3センチほど割れていたり、盛り土を押さえるコンクリート製の壁にひびが入っていたりする状況などを約20カ所で確認した。場所によっては、南西側の地盤が数センチ下がっていたという。
後藤准教授は、2本の線に沿って低い崖のような地形も見られることなどから、過去にもずれ動いたことのある活断層と推定した。これまでに活断層と指摘されたことはない地域という。
2本の線のうち南西側の線に沿って、水前寺成趣園があることから、後藤准教授は「同園の池の水位が低下したことと、この活断層に関連があるかもしれない」と話している。(鹿本成人)
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