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活断層か?熊本市市街地に亀裂 広島大調査 2016年05月15日

活断層か?熊本市市街地に亀裂 広島大調査の写真、図解
活断層が地表に現れたとみられる道路の亀裂=14日、熊本市東区
活断層か?熊本市市街地に亀裂 広島大調査の写真、図解
 熊本地震に伴い、熊本市東区から中央区にかけての市街地で、未知の活断層が地表に現れたとみられる亀裂を確認したと、広島大の研究グループが14日、明らかにした。4月16日の本震を起こした布田川断層帯からやや離れており、関連について研究を進めるとしている。

 同大大学院文学研究科の後藤秀昭准教授(地理学)らの研究グループは、地震前後の地表の高さを人工衛星のデータから解析。その結果、東区から中央区にかけて約5キロにわたり、地表面が上下に5センチほど食い違う2本の線を見つけた。

 さらに2本の線に沿った各地で調査し、道路のアスファルトが幅2~3センチほど割れていたり、盛り土を押さえるコンクリート製の壁にひびが入っていたりする状況などを約20カ所で確認した。場所によっては、南西側の地盤が数センチ下がっていたという。

 後藤准教授は、2本の線に沿って低い崖のような地形も見られることなどから、過去にもずれ動いたことのある活断層と推定した。これまでに活断層と指摘されたことはない地域という。

 2本の線のうち南西側の線に沿って、水前寺成趣園があることから、後藤准教授は「同園の池の水位が低下したことと、この活断層に関連があるかもしれない」と話している。(鹿本成人)


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