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新幹線軸に静岡県内誘客で連携 JRと県が旅行商品展開

(2016/5/16 07:31)
JR東海と県が共同で作ったガイドマップやパンフレットなど=4月中旬、東京都港区の同社東京本社
JR東海と県が共同で作ったガイドマップやパンフレットなど=4月中旬、東京都港区の同社東京本社

 JR東海と県が連携し、東海道新幹線を軸にした首都圏や関西などからの観光誘客に力を入れている。県内への旅行商品の特典として、駅周辺の名物と交換できるクーポン付き散策マップや、JR・私鉄・路線バスの乗り放題切符を共同作製。自動車移動の観光客が多い中、公共交通機関を使った県内周遊の仕組みづくりを目指す。
 徳川家康公400年祭に合わせ、昨年7月から「静岡旅満喫キャンペーン」と銘打ち、新幹線を使う特典付き旅行商品の展開に乗り出した。開発したマップは三島、静岡、浜松駅周辺で買い物が楽しめるクーポン付き。切符は県東、中、西部それぞれの主な名所を結ぶ公共交通機関を2日間乗り放題にした。
 これらが利用できるツアーやパック旅行で、今年2月末までの期間中に約5万人が県内を訪れるなど好評だったため、本年度も4月から販売している。
 JR東海観光開発グループの野見山大係長は「(静岡県は)歴史や文化、グルメなどの観光資源が多く、伸びが期待できる。点の魅力を結び付け、地元と一緒に長期的視点で育てたい」と話す。
 本年度のキャンペーンでは富士、掛川の散策マップを追加。パンフレットやポスターも作製し、キャンペーンのPRを拡充した。
 県が昨年度実施した県内旅行客の動態調査では、移動手段は自動車が77・8%と突出し、鉄道は16・7%にとどまった。県観光振興課の関典子課長は「公共交通機関は送客力が大きい。鉄道やバスで県内を回るイメージを定着できれば、観光の需要拡大につながるはず」と期待する。
 また、訪日旅行客は主に公共交通を利用するため、県は20年の東京五輪・パラリンピックを見据え「今回のキャンペーンを基に県内を訪れてもらえる商品も考えたい」(関課長)としている。

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