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【芸能・社会】

遺影は実花さん撮影 「父らしい、かっこよく、はまった写真」

2016年5月16日 紙面から

蜷川幸雄さんの祭壇(岩本旭人撮影)

写真

 祭壇は白い菊や赤いバラでぎっしりと埋められた。すべて蜷川さんの好みだった花だという。そこに右手で頬づえをついた故人の遺影が飾られた。

 カラーの遺影は、昨年9月に、舞台「NINAGAWAマクベス」の稽古場で実花さんが撮影したものだった。背景には舞台セットのひとつで作品の象徴になった真っ赤な月が浮かんでいる。月を背にした蜷川さんから今にも、叱咤(しった)の声が飛んでくるような1枚になった。

 実花さんは「もしかしたら遺影になるかも、という思いも持ちながら撮ってました。生涯現役ということにこだわった、父らしい、かっこよく、はまった写真だと思います」。

 

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