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朝鮮民族の「アリラン」、無形文化遺産登録確実

韓国の伝統民謡「アリラン」が12月初め、ユネスコの無形文化遺産に登録される可能性が大きくなった。ユネスコの世界遺産委員会傘下の審査委員会である審査補助機構(subsidiary body)が登録勧告判定を下したからだ。

11月5日、文化財庁によると、ユネスコの世界遺産委員会(UNESCO Intergovernmental Committee for the Safeguarding of Intangible Cultural Heritage)の審査補助機構は、「アリラン」を無形文化遺産に登録することを勧告したと伝えた。最終決定は、12月3日~7日にフランス・パリのユネスコ本部で開かれる第7回無形文化遺産委員会で決まる。

  2011年2月17日、国立国楽院(ソウル市草瑞区)で京畿民謡「旌善アリラン」を歌うイ・チュニ先生(写真提供:聯合ニュース)

韓国は現在、14件の無形遺産を保有しており、登録勧告によってアリランが世界無形文化遺産に登録されれば、韓国のユネスコ世界遺産は15件になる。世界文化遺産に登録されているのは、宗廟祭礼・宗廟祭礼楽(2001)、パンソリ(2003)、江陵端午祭(2005)、テッキョン(2011)などだ。

文化財庁が登録を申請した「アリラン」は、特定の地域や時代の「アリラン」ではなく、サビの部分が同じ全ての「アリラン」だ。

文化財庁国際交流課のイ・イェナ事務官は、「各地域に独特なアリランが存在すること、置かれた環境や気分によって即興で歌えること、地域や時代を越え超え広範囲にわたって伝承されていることなどを強調した。審査補助機構は、アリランが時代の流れとともに常に再創造され、現在は韓国民のアイデンティティを形成し、結束を深める重要な役割を果たしていることを挙げ、無形文化遺産登録の勧告を決定した」と話した。

  春史ナ・ウンユンギュが制作した映画「アリラン」のポスター。「アリラン」は日本統治時代に国を失った民族の悲しみと恨みを描いた白黒のサイレント映画で、1926年10月1日に公開された。(写真提供:文化財庁)

専門家らによると、韓国には60種類のアリランがあり、3,600通りにアレンジされているそうだ。

文化財庁文化財委員会のイム・ドニ副委員長は、「アリランは、朝鮮民族なら誰でも歌える韓国のアイデンティティで、非公式の韓国国歌ともいえる。そんな民謡のある国はほとんどない。登録勧告を機にアリランが韓国を越え、世界に感動を与えられるようアリランのグローバル化に拍車をかけて取り組んでいくつもり」と述べた。

文化財庁は、2009年8月に江原道旌善の山の多い地域で歌われている「旌善アリラン」の無形文化遺産の登録を申請したが、ユネスコが各国の無形文化遺産の登録審査の件数に制限を置いたため審査対象から外れていた。その後、2012年6月、文化財庁は、前回申請した「旌善アリラン」から範囲を広め、地域と時代を包括した「アリラン」に修正して申請書を提出した。

 アリランが収録された様々な種類のCD(写真提供:聯合ニュース)

「アリラン」は悲しい別れを歌っており、韓国の歌やドラマ、文学、演劇、映画などのモチーフとして広く用いられてきた。第69回ベニス国際映画祭で金獅子賞(Golden Lion)を受賞した映画「ピエタ」(Pieta)のキム・ギドク監督は、受賞の感想を聞かれ、その場で「アリラン」を歌った。キム監督は、「アリランは、私が人生の中で問い続けてきた質問に対する答え」と話した。また、2000年のシドニー五輪の開会式で南北朝鮮の選手団が合同で入場するとき、選手たちはアリランを歌っていたいながら入場した。

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