新たな疑惑が報じられた舛添要一東京都知事【拡大】
政治資金の私的流用について13日の会見で謝罪した東京都の舛添要一知事(67)に、新たな流用疑惑が持ち上がった。15日のフジテレビ系「新報道2001」(日曜前7・30)が、政治資金を使いネットオークションサイト「ヤフーオークション(ヤフオク)」で絵画などの美術品を購入していた疑いがあると報じた。
ヤフオクに「ymasuzoe」というIDがあり、2012年3月以降に137人(214件)との取引履歴が残っている。
同番組はこのうち、3回絵画の取引をした男性出品者に取材。舛添氏の13年政治資金収支報告書に記載されている領収書の日付が、3回とも取引履歴の日付の翌日になっていた。金額も男性の記憶と一致した。
さらに別の男性出品者は「ymasuzoe」と絵画の取引をし、「商品が大きかったので、(舛添氏の事務所に)届けた」と証言した。
ヤフオクの履歴を見ると、最新は今年4月3日にブロンズの裸婦像を1万500円で落札。他に竹久夢二のリトグラフ「雪の日」などもある。13年の報告書では「資料代」のうち、計約31万円分が個人からヤフオクで落札したものとみられる。舛添氏は13日の会見で美術品の購入は認めた上で、「政治資金で財テクをしている事実はない」と流用を否定した。
同番組に出演した萩生田光一官房副長官(52)は「ちょっと違和感を覚える。直ちに違法性があるということではないが、一体それを政治活動の何に使ったのか」などと苦言を呈した。