開通に向けて仕上げの工事が進む県道別府挾間線・浜脇バイパス=別府市浜脇 別府市と大分市、由布市挾間町を結ぶ県道別府挾間線・浜脇バイパス(約3・9キロ)が30日に開通する。道幅が狭く、擦れ違いなどで支障を来していた道路事情が改善されることで、緊急医療や広域観光への活用、災害時の別大国道(国道10号)の代替ルートとしての役割が期待される。 バイパスは浜脇―内成間の総延長約3・9キロ。従来の県道別府挾間線(約3・7キロ)を利用する場合と比べ11分短縮される。地元のまちづくりグループ・ツーリズム浜脇の清家政人会長は「開通を浜脇地区のにぎわい創出につなげるため、知恵を絞りたい」と話す。 県は1993年度からバイパス整備事業に着手。ループ橋の鳥越峠橋など山間部の第1工区(約2・6キロ)は98年度に開通した。JR日豊線をまたぐ高架橋や金比羅山トンネルの新設など市街地に近い第2工区(約1・3キロ)で工事を進めていた。総事業費は約113億円。 県別府土木事務所の六角浩司道路課長は「大分大学医学部付属病院(由布市)へのアクセスが改善し、別府、湯布院を結ぶ観光ルートとしても期待される。地域活性化、安全・安心のために有効活用してもらいたい」としている。