2016-05-15
ニセ科学・ナノ銀除染と闘う共産党議員を応援!
『ニセ科学を見抜くセンス』新日本出版社の6刷本がもうすぐできあがる。元々は日本共産党の「しんぶん赤旗」に連載した水曜エッセイ「ニセ科学」だ。
共産党にも科学が弱い議員がいると思う。元衆院議員の吉井英勝さんのような人ばかりならいいのだが。
それで赤旗紙から水曜エッセイを依頼されたとき身近な科学の話題にするかニセ科学にするか悩んだ末ニセ科学にした。案の定EM菌について反響が大きかった。支持者にニセ科学に嵌まっている人がいるとついニセ科学に甘くなりやすい。あるいは自分も信じてしまったりする。だいたいニセ科学は善意の心に忍び込む。
市民社会フォーラムで共に発表した板橋区の松崎いたる区議会議員は「ホタル」の阿部宣男氏のナノ銀除染を問題にしている。ニセ科学と闘っている存在だ。
しかし共産党の中にはナノ銀除染の非科学性ニセ科学性インチキ性を理解できない幹部や議員がいるようだ。ぼくを含め彼を応援している研究者らはそこのところが歯がゆい。それで松崎議員は孤軍奮闘せざるを得ない。
ナノ銀除染のニセ科学性は天羽優子山形大准教授執筆の理科の探検(RikaTan)誌2016年4月号「ナノ銀除染のニセ科学」が明快だ。
松崎議員はナノ銀除染を批判したことでその提唱者の阿部宣男氏と裁判になっている。
それを共産党の幹部の中には松崎議員側を責める人らがいるようだ。
なお、その裁判の資料は http://www.i-foe.org/h26wa29256 に公開されている。
ナノ銀除染と松崎議員の件について後で共産党に意見を出そうと思う。本当に科学の立場を取る政党なのかどうかが問われていると思うからだ。意見は拙ブログに公開し、その返事も出していきたい。