車掌居眠り、ドア開け遅れ…東京駅
14日午後0時15分ごろ、東京駅で成田空港発池袋・大船行き成田エクスプレス16号(12両編成)が到着してから約30秒間、ドアが開かないトラブルがあった。JR東日本によると、40代の男性車掌の居眠りが原因という。
同社千葉支社によると、男性車掌は「千葉駅を通過したところまでは覚えている」などと話しており、20分ほど寝ていたとみられる。東京駅で交代予定だった別の車掌が居眠りに気づき、声をかけてドアを開けた。約200人が乗っていたが、その後の運行に遅れはなかった。
JR東日本では今年に入り、在来線の運転士や車掌が走行中に居眠りしたり、スマートフォンを操作したりするなどのケースが相次いでいるとして、JR東の冨田哲郎社長が今月10日の定例記者会見で謝罪したばかり。JR東広報部は「お客様に不信感や不安感を与えたことを深くおわびし、信頼回復に向け、指導を徹底する」としている。【渡辺暢、森健太郎】
◇最近のJR列車内での乗務員らによる不適切行為◇
1月27日 山手線を走行中の運転士がスマートフォンを操作
2月26日 東北線郡山駅で発車待ちの運転士がスマートフォンを操作
4月21日 走行中の横浜線の乗務員室で車掌が漫画読む
4月26日 発車前の中央線の運転室内で運転士が文庫本を読む
4月28日 京浜東北線東神奈川駅で乗務予定の車掌がホームに現れず運転見合わせ
5月14日 特急成田エクスプレスで車掌が居眠り