ザック(バックパック)を選ぶ際に一番大切なことは、自分にあったサイズのザックを選ぶことです。
アウトドアメーカーの中型・大型のザックは、「背面長」と「ヒップ(ウエスト)ハーネスのサイズ」に応じて3〜4つの男女別サイズが用意されているのが一般的です。
自分に合わないサイズのザックは、ザック本来の性能を活かすことができず、余分な疲労を生むばかりか、場合によっては怪我や故障の原因にもなり兼ねません。
自分にあったザックを選ぶには
中型・大型のザックは背面の長さを調節もしくは背面長のサイズを選べるタイプの物が大半です。
背面の長さを調節できるタイプのザックは、ヒップハーネスからショルダーハーネスの長さを数センチ程変えることができます。
このタイプは購入後に微調整する際にとても便利なシステムですが、調整できる範囲は限られるという点に注意しておきましょう。確実に自分の体にフィットしたザックを選びたい場合は、自分に適したサイズのものを選ぶのが無難です。
![[photo by カリマー独自の背面調整機能 〈SAシステム〉のトリセツ | Karrimor Japan]](http://mountain-navi.com/wp-content/uploads/2016/05/5C0E9A34-1BE1-4713-9CCC-A3F69C44FB63-680x340.png)
[photo by カリマー独自の背面調整機能 〈SAシステム〉のトリセツ | Karrimor Japan]
例えば、グレゴリーの場合は「XS、S、M、L」の4つのサイズ展開がなされています。また、男女で分かれているものあるので、きちんと調べておくことが必要です。
背面長の測り方
背面長のサイズは、「背面長」を測って選びます。
店頭で買う場合は、店員にお願いすれば背面長をその場で測ってくれます。背面長を測る専用の測定器があるので、数分で測ることができます。
自分で測りたい場合は、下記の図を参考に計測すると良いでしょう。
① 両腰骨の上を探します
② 第七頚椎骨(一番大きく出っ張った骨)を探します
③ 両腰骨の上から第七頚椎骨までの長さを計ります
女性のザック選びについて
女性がザックを選ぶ際に、男女兼用のモデルかそれとも女性専用のモデルかで悩むことがあると思います。
一般的には、男女兼用のものより、やはり女性専用のものを選ぶことをお勧めします。
ザックは人間の骨格をもとに設計されていますが、男女でその骨格は異なっています。女性専用のモデルは女性の骨格に対応して設計されているので、男女兼用のモデルと比べて背負いやすくなっているのです。
女性専用のモデルは下記のような特徴があります。
- ショルダーハーネスの取り付け位置が狭い
- バストへの干渉を減らすためにショルダーハーネスが細い
- 丸く幅広い骨盤にフィットするようなヒップハーネス
ザックは登山時の疲労に大きく影響します。女性専用モデルがある場合は、極力そちらを選ぶことをお勧めします。
正しく背負う方法(フィッティング)
自分にあったサイズのザックを選んでも、背負い方を間違っていてはザックの実力を発揮することはできません。
ストラップやハーネスを正しく調節して、自分の体にフィットさせることでザックの真価を発揮させることができるのです。
正しいザックの背負い方(フィッティング)には定められた順番があります。この順番を守って背負うことで、最初重く感じていたザックが、順を追うごとに荷重が体に分散されて、軽く感じるようになります。
① 全てのハーネス、ストラップを緩める
一旦全てのストラップとハーネスを緩めます。前回使ったままの状態になっている場合も、荷物の量や重量によってストラップの締め具合は変わるので、一旦全てリセットして全て緩めましょう。そして、緩めた状態のままザックを背負います。
② ヒップハーネスを締める
ヒップハーネスの中央部分が腰骨の上に来る位置でヒップハーネスのストラップを締めます。その際、ヒップハーネスが上すぎると胃や腸が締め付けられてしまいます。一方、低すぎると負荷を腰でサポートすることができなくなります。ヒップハーネスで腰を包み込む感じにしましょう。
③ ショルダーハーネスを締める
左右のバランスに気をつけて、肩から脇にかけて背面パッドがフィットするようにショルダーハーネスのストラップを引きます。荷重の大部分はヒップハーネスで支えるので、肩に重さを掛けすぎないように適度に引くようにしましょう。理想的なポジションは、ショルダーハーネスの取り付け位置が肩甲骨の中心(肩の頂点から10cm程下の位置)となる位置です。
④ トップスタビライザーとヒップハーネスのスタビラーザーを引く
トップスタビライザーを引いて、ザックの重心を体に引き寄せます。左右のバランスが悪くならないように同時に引きましょう。下り坂や平坦な道では緩めに引き、登り坂では強めに引くのがポイントです。
次に、ヒップハーネスのスタビラーザーを締めて、ザックが左右にブレないようにフィットさせます。
⑤ チェストハーネスを締める
最後にチェストハーネスのバックルを留め、息苦しくない程度に締めます。チェストハーネスの位置は鎖骨の5cm下が適しています。
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まとめ
ザック選びは登山道具選びの中でも重要度の高いものになります。
背面長を正確に測って自分にあったザックを選ぶことは必要不可欠です。
また、順番を守って正しいフィッテングをすることはザック本来の力を発揮させるためにとても重要なことです。
正しく選んで正しく背負って快適で楽しい登山を楽しみましょう。

