2016年04月14日

ほぼ半世紀前にこんな賦課金の構想があったのです。
1968年と言うからほぼ半世紀前に当時の運輸省の発案で「都心乗り入れ賦課金」なるものが作られようとしていたのです。
東京都内、大阪の市中に乗り入れる車から賦課金を徴収しようと言うモノでした。
一日だけだと500円、月掛けだと4000円、年単位だと30,000円と言う高額なモノで当時のマイカー族にとってはとんでもない金額でした。
運輸省の試算では年間200億円の増収になるものでした。
この都心に乗り入れる車に課税すると言うのは重量税と一緒で当時の運輸大臣であるN氏がヨーロッパの長距離大型トラックに課せられていた賦課金を我が国に持ち込もうとしたものです。
しかしこの法案の前に世界一高い自動車取得税が通過したばかりで度重なる増税に当時のメディア等は一斉に反対を示しこの法案を廃案にしたのです(当時のメディアは骨が有りましたね)。
石原慎太郎が東京都知事になった時に又、同じ構想を持ち出したのですが線引き等の問題で成立にはなりませんでした。
半世紀経った現在でもこの賦課金のアイデアは運輸省の中では根強い人気を持っておりオリンピック、外国人の日本訪問が増えている現在、又この賦課金のアイデアが出てくる可能性が大ですね。
当時東京に住んでいた私はこの賦課金の構想が通った場合どうするか真剣に悩んだモノでした。
今はアメリカに住んでいるので東京や大阪で賦課金が課せられても痛くも痒くも無いですが今のメディアではこれを廃案に持ち込む力も無いだろうなあ。
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Posted at 2016/04/14 11:16:43