熊本地震1か月も活発な地震活動 引き続き警戒
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震度7を2回観測するなど熊本県や大分県で激しい揺れが相次いだ一連の熊本地震の発生から、14日で1か月になります。地震の数は次第に減る傾向にあるものの、14日も熊本県で震度3の揺れを観測するなど活発な地震活動が続いていて、気象庁は、引き続き激しい揺れを伴う地震に警戒するよう呼びかけています。
一連の地震では、1か月前の先月14日午後9時26分に熊本県熊本地方の深さ11キロを震源とするマグニチュード6.5の地震で、益城町で震度7の激しい揺れを観測したのに続き、そのおよそ28時間後の先月16日午前1時25分には、熊本地方の深さ12キロを震源とするマグニチュード7.3の大地震で、震度7を益城町と西原村で観測したほか震度6強や6弱を熊本県の各地で観測しました。
益城町では僅かな期間に震度7の激しい揺れを2回も観測する事態となりました。
また、大分県では先月16日の大地震の直後に別の地震が発生し、別府市と由布市で震度6弱の揺れを観測しました。
熊本県と大分県ではその後、地震が相次いでいて、2回の震度7を含めて震度5弱以上の揺れを伴う地震が18回起き、震度1以上の地震も13日までに1424回発生しています。
震度1以上の地震の回数は、1日に100回を超えていた発生当初と比べて減る傾向にあるものの、14日も震度3の揺れを観測する地震が発生するなど活発な状態が続いています。
今後の地震活動の見通しについて、政府の地震調査委員会は13日、今後少なくとも1か月程度は熊本県では震度6弱程度、大分県では震度5強程度の揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、十分注意が必要だとする見解をまとめていて、気象庁は、引き続き激しい揺れを伴う地震に警戒するよう呼びかけています。
益城町では僅かな期間に震度7の激しい揺れを2回も観測する事態となりました。
また、大分県では先月16日の大地震の直後に別の地震が発生し、別府市と由布市で震度6弱の揺れを観測しました。
熊本県と大分県ではその後、地震が相次いでいて、2回の震度7を含めて震度5弱以上の揺れを伴う地震が18回起き、震度1以上の地震も13日までに1424回発生しています。
震度1以上の地震の回数は、1日に100回を超えていた発生当初と比べて減る傾向にあるものの、14日も震度3の揺れを観測する地震が発生するなど活発な状態が続いています。
今後の地震活動の見通しについて、政府の地震調査委員会は13日、今後少なくとも1か月程度は熊本県では震度6弱程度、大分県では震度5強程度の揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、十分注意が必要だとする見解をまとめていて、気象庁は、引き続き激しい揺れを伴う地震に警戒するよう呼びかけています。
地盤の移動や沈下 断層周辺ほど大きな変動
一連の熊本地震では、国土地理院が地球観測衛星「だいち2号」で観測したデータを解析したところ、地盤の変動は、熊本と大分の県境から長崎県の島原半島にかけての東西およそ100キロ、幅およそ50キロにわたって確認されました。
変動は、一連の地震を引き起こしたと考えられる「布田川断層帯」と「日奈久断層帯」に近いほど大きく、震度7の揺れを観測した熊本県の益城町と西原村を通る断層帯を境に、南北で食い違うような変化が見られました。
断層帯の北側に当たる地盤は、最大で東向きに1メートル50センチ以上動き、最大で1メートル20センチ以上沈下した一方、南側に当たる地盤は、最大で西向きに60センチ以上動き、最大で40センチ以上隆起していました。
また、衛星のデータを使った解析では、阿蘇山でも地震のあとに地盤が最大で30センチ沈下していました。
こうした変動は地上のGPSを使った観測でも確認されていて、先月16日の大地震の直後には、熊本市の地盤の一部が北東へ70センチ余り、南阿蘇村の地盤の一部が南西へ90センチ余り動いていたほか、断層帯の北側に当たる西原村の川沿いの一部では2メートル余り地盤が沈下していたことも確認されています。
大きな変動が確認された益城町や西原村、それに南阿蘇村などでは、建物の倒壊や土砂災害などが相次いでいて、国土地理院は、断層帯周辺での地盤の大きな食い違いや変化が被害が集中した原因の1つとみています。
変動は、一連の地震を引き起こしたと考えられる「布田川断層帯」と「日奈久断層帯」に近いほど大きく、震度7の揺れを観測した熊本県の益城町と西原村を通る断層帯を境に、南北で食い違うような変化が見られました。
断層帯の北側に当たる地盤は、最大で東向きに1メートル50センチ以上動き、最大で1メートル20センチ以上沈下した一方、南側に当たる地盤は、最大で西向きに60センチ以上動き、最大で40センチ以上隆起していました。
また、衛星のデータを使った解析では、阿蘇山でも地震のあとに地盤が最大で30センチ沈下していました。
こうした変動は地上のGPSを使った観測でも確認されていて、先月16日の大地震の直後には、熊本市の地盤の一部が北東へ70センチ余り、南阿蘇村の地盤の一部が南西へ90センチ余り動いていたほか、断層帯の北側に当たる西原村の川沿いの一部では2メートル余り地盤が沈下していたことも確認されています。
大きな変動が確認された益城町や西原村、それに南阿蘇村などでは、建物の倒壊や土砂災害などが相次いでいて、国土地理院は、断層帯周辺での地盤の大きな食い違いや変化が被害が集中した原因の1つとみています。