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追悼式典、最高裁事務総長が出席へ

 国の強制隔離政策でハンセン病療養所に収容されたまま亡くなった元患者を追悼する厚生労働省主催の6月の式典に、最高裁の今崎幸彦事務総長が出席する意向を示していることが関係者への取材で分かった。最高裁関係者の式典出席は初めて。最高裁事務総局は4月、隔離施設で開かれていた「特別法廷」の運用を違法と認めて謝罪しており、式典への参加が必要と判断したとみられる。

 元患者の名誉回復措置などを義務付けたハンセン病補償法が2001年6月22日に施行されたことから、厚労省は6月22日を「名誉回復及び追悼の日」と決めて、09年から式典を毎年開いている。今年は6月16日に開催予定で、関係者によると、最高裁から元患者側に今崎事務総長が出席するとの連絡があった。

 一方、元患者側は寺田逸郎最高裁長官の出席を求めているが、参加の連絡はなかった。特別法廷を巡って今後、再審請求が出される可能性があるため、個別の事件に影響することを配慮して出席を見送るとみられる。

 最高裁事務総局は、ハンセン病患者に対する特別法廷の運用について、遅くとも1960年以降は真にやむを得ない場合に限った裁判所法に違反していたとする調査報告書を公表。寺田長官も「差別の助長につながる姿勢があった」と記者会見で謝罪している。【島田信幸、江刺正嘉】

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