読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トーストに小倉のせないの?

ブラック企業に勤める名古屋人。

ベッキー不倫騒動で思い出す、ブラック企業の不倫ゲス男

ブラック企業

f:id:mmsyyi:20160514202856j:plain

 雑誌・日経WOMAN2015年10月号が私の本棚にある。安住紳一郎アナとベッキーの対談目当てで買ったもの。

日経WOMAN(ウーマン)2015年10月号[雑誌]

日経WOMAN(ウーマン)2015年10月号[雑誌]

 

 そこで2人は、「若い頃は完璧に仕事をこなそうとしていたが、最近は自分のダメなところも隠さずに出すようになった」という旨の発言をしている。事実、完璧に見えた人のダメなところが、親近感に変わる場面も少なくない。

少なくともベッキーは男を見る目がなかったということは、今回の事実としてあり、少なくとも長所ではないが、"ベッキー"にされそうだった私が遭遇した、ブラック企業の不倫ゲス男の話をしたい。女は女の批判ばかりするが、男だって悪いのである。

 

1.不倫ゲス男との出会い

残念なことに、入社した会社の最初の上司が不倫ゲス男だった。最初の上司であり、課長であり、教育指導者。当時私が18歳、不倫ゲス男は35歳とか36歳あたりだと思う。不倫ゲス男は奥さんの家に婿養子に入り、子供は2人いた。そして過去に会社のアルバイト2人と不倫していたらしい。

 

2.出張の車移動はドライブ気分(不倫ゲス男が)

新入社員は直属の上司の仕事に同行することが多く、いつも助手席に座らされて連れ回された。発言できない打ち合わせに、マスコットのように連れられる日々。本来人と話すのが得意ではない私は、移動時間にする不倫ゲス男との会話が苦痛で仕方なかった。しかもなぜかこういう時の話題はプライベートな話が出やすい。不倫の話も、ほどなくしてここで聞いた。

 

3.周囲からの目

 一緒に仕事をする上司が不倫ゲス男だろうが、そうじゃなかろうが、私がすべきことは仕事である。不倫ゲス男に深く関わらないようにしようと決めつつも、仕事上で一番会話をするのは不倫ゲス男だった。一緒にいる時間が長いと、周囲は仲がいいと思い込みやすい。ほどなくして周囲に関係を疑われ始めた。(不倫ゲス男は否定していたが、以前のアルバイト2人との不倫も社内にダダ漏れだったのではないかと私は考えている)一気に周囲が敵に回った気がした。

 

4.業務連絡と称したメール

係長級以上には会社支給の携帯を配布される仕組みなのだが、私は当時新入社員なので当然配布されず。「急な連絡の時に使うから」という名目で聞かれて教えた個人携帯の番号に、異常にメールが来るようになるまでに時間はかからなかった。おはよう、おやすみ、いまなにしてる…。上司ということもあって最初は適当に返信をしていたのが悪かった。仕事中でも15分に1回はメールが来た。すぐに無視を決め込んだが、がっつりノイローゼになった。相談できる人はいなかった。

 

5.プレゼント攻撃

自分の趣味を共有したいのか、不倫ゲス男は1万円前後のプレゼントをよく私の机に置いて行った。返しても返しても翌朝には机に置いてあるので、仕方なくロッカーにしまっていた。

物は、PSPやDSなどのゲーム類に、趣味の悪い腕時計からお菓子、洋服、観葉植物まで、様々だった。(ゲーム類や腕時計なんかは、言い寄って来なくなるまで保管し、BOOK OFFに持って行った。精神的苦痛の慰謝料としては少額だが、おこづかい程度にはなった。)

 

6.そして事件が起きる

ある日「明日は○○市で打ち合わせがある」そう言うと不倫ゲス男は「じゃあ9時に家まで迎えに行くから」と続けた。当時個人情報の管理が緩くて、総務から私の現住所を聞いたらしく、教えた覚えもないのに不倫ゲス男は知っていた。目的地の○○市も、私の家から近く、私は翌日のスケジュールに「○○市 直行」と記入してその日は退社した。

 翌朝迎えに来た車に乗り込み、○○市を目指していると、見慣れない建物の駐車場に止まった。「はい、到着~」と言って不倫ゲス男はご機嫌だったが、そこはラブホテルの駐車場だった。

一気に血の気が引いた。肩を抱いてくる手を断固阻止し、車を降りて近くの駅まで歩き出したことで、私の意志の固さを理解したようだった。不倫ゲス男は僕は本気なのにとかブツブツ言っていた。仕方ないので車に乗り込み、私の家まで引き返した。そもそも○○市での打ち合わせなんてなかったのだ。

乗ってきたのは、よく見ると会社で使用しているプロボックスに似た車だったが、名古屋ナンバーではなかったので不倫ゲス男の車のようだった。

翌朝会社に行くと、私のスケジュールが「休暇」に書き換えられていて、付与されたばかりの有給休暇が一日減った。翌朝から不倫ゲス男は私に当たり散らすようになった。

 

7.その後の不倫ゲス男との関係

ラブホテルの件があった後も、その年の終わりまでは仕事を共にしたのがとても苦痛だった。何かにつけて「これ今日中に」と言われ、何度も終電を逃した。その後「あいつ使えねえわ~」と社内で私のことを悪く言いふらし、自分の仕事の担当から外した。査定については最低ランクのD評価で、その年は基本給が上がらなかった。コメント欄には「協調性に欠ける言動がある」とのことだった。そして次の春、私は他課に異動になった。

今も私の席から20mほど離れたところに、不倫ゲス男はいる。今は課長職ではなく平社員だ。目を合わせることもない。今不倫をしているのかどうかも知らない。

 

8.私の悪かったところ

きっぱり無理だと言ってきたが、一緒に仕事をしている限り相手の態度は変わらなかった。相談できる相手がいなかったのも、私の人脈作りが下手なせいだと思う。この内向的な性格に付け込まれた節もある。

 

9.不倫ゲス男の発言まとめ

・俺は誰かに愛されていないと息苦しい

・俺は自分の家庭を壊す気はないけど、家庭では愛されていない

・お前に出会ったときに俺はすでに結婚していた、ただそれだけ

・お前に会うのが妻に会うのより早かったら、俺は絶対お前と結婚していた

・不倫という言葉は世間体が悪い、これは恋愛だ

これ両思いで言われたらどう思うのかわかんないですけど、少なくとも私は気持ち悪くて致し方なかったですね。無理無理。

全部の発言に「冗談きついですよ」と真顔で返していたのだけれど、ラブホテルに強行突破されましたね。

 

最後に.不倫男はロマンチストである

ゲスの極みの彼も、バンドのボーカルなんかやっている時点でロマンチストだと思うのだけど、不倫男はいつまでも被害者面です。汚いやつこそピュアぶりたがる。自分がかわいくて仕方ないだけのお子様です。奥さん別れて正解!こいつ直んないよ。

 

f:id:mmsyyi:20160511003453j:plain

 

不倫ゲス男から送られたメールやプレゼントの類を、「いつか証拠が必要になった時に」としばらくは残していたのだけれど、もう一切ありません。会社辞める時に騒いでやろうかと思ったことがあるけど、どうやったって私の印象も下げることになる。

社会はいつも不平等で不誠実だ。正しいことを口にする人が好かれるとは限らない。なんとなくお茶を濁す感じの人が、人当たりがいいとか思われている昨今が、私の性格には非常に合わない。早くゲスの極みの彼も、それなりの制裁を受けることを切に願う。