G7環境相会合がきょう開幕

G7=主要7か国の環境相会合が15日から富山市で始まり、地球温暖化対策や資源リサイクルなどについて、各国の閣僚たちが2日間にわたって議論を交わします。
G7の環境相会合は、今月26日に開幕する伊勢志摩サミットを前に、7年ぶりに開催されます。
14日夜は、開幕を前に各国の環境担当の閣僚たちが富山市に到着し、歓迎式典が開かれました。この中で、議長を務める丸川環境大臣が「去年は国際的に環境政策が大きく前進した年だった。ことしは具体的な行動を起こす実施の年だ」と述べ、各国の前向きな姿勢に期待を示しました。
15日から2日間にわたって開かれる会合では、去年、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」が採択されたことを受けて、各国の温暖化対策を中心に議論される予定です。そして、2020年までに国連に提出が求められている温暖化対策の長期戦略について、G7各国が期限を前倒しして提出を目指すことなどを盛り込んだ共同宣言を採択する見通しです。
また、資源のリサイクルについては、食べ残しなどのいわゆる「食品ロス」の削減や再利用の推進などを盛り込んだ付属書の採択も目指しています。
会合では、議長国の日本が各国の環境政策を前進させる具体的な成果を挙げることができるのか、その手腕が問われることになります。