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【中国スポーツこぼれ話】
中国産牛肉・豚肉を食べただけでドーピング違反になるなんて…「筋肉増強剤で汚染」と米NFLが注意喚起
もっとも、こうした対策も根本的な改善には至っていない。今年、英紙タイムズが、中国水泳界におけるドーピング違反隠蔽疑惑を報じた。WADAが国際水泳連盟とともに調査に乗り出すことを表明すると、中国水泳連盟は3月下旬、競泳選手6人がドーピング検査で陽性だったことを公表。うち3人から検出されたのが、クレンブテロールだった。
WADAによると、中国とメキシコはWADAに対し、汚染食肉問題への対策と、食用家畜にステロイドを与えることを防ぐための法律の執行を約束しているという。クレンブテロールが検出された競泳選手3人は「誤ってクレンブテロールを含む食肉を食べた」と説明しているということは、中国国内では依然として「汚染食肉」が流通しているということだ。
中国はかつて1994年広島アジア大会で競泳チームの大規模ドーピング違反が発覚。その後、陸上女子中長距離の「馬軍団」の組織的なドーピングも明らかになった。2008年北京五輪を契機に「ドーピング大国」のイメージ払拭に取り組んだが、北京五輪終了後は再び、陽性の事例が増え始めた。
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