舛添要一東京都知事が13日、東京都庁の定例会見で、政治資金の使途の疑惑などの問題について語った。主な一問一答は次の通り(要旨、敬称略)
-家族とご自身の宿泊費をもって政治活動と言い切った。感覚のズレは?
舛添都知事 政治活動もちゃんとやったことは説明したとおり。ご批判があった。今後、そういうことないようにしたい。
-政治不信高まった
舛添都知事 ざんきの念に堪えません。
-ホテルで会議、どこをもって判断?
舛添都知事 選挙の前であったとか、私の動きはみんな知ってる。みんなで記憶をたぐりながら、収支報告書を見ながら明確にした。
-会合、ホテルの飲食であったり、どの人と何人かが証拠になる。情報出すか?
舛添都知事 微妙な話。相手方もあるので差し控えたい。
-政治的に説明責任は果たしたと思うか?
舛添都知事 私はできる限り果たしたと思う。
-ホテルの件ですが、何月ごろに家族で行くと決めた?
舛添都知事 ちょっと今、記憶がありません。
-2年連続で家族といった。どの時点で政治活動に使うと
舛添都知事 予約はしてあるんです。予約をやめちゃって会議だけどこかでやれば…というんですけど、せっかく家族旅行いって、知事選が間に合わないので、日程調整でそこしかなかった。私は政治活動をちゃんとやったと。
-家族は泊まっている。当初から家族旅行で予定されたものを、なぜ政治活動にしたから税金を使う? 他人のお金に謙虚じゃない
舛添都知事 そのことは真摯(しんし)に反省し…私の不徳の致すところ。政治家の資質ということになっていると思う。そういう質問をされないようにしっかりあらためたい。
-ホテルの宿泊代は、政治活動という認識を持って、自分で領収書をもらったと。記憶が明確なのは分かりますが、なぜ今まで説明しなかった?
舛添都知事 1年前でも、記憶が薄くなったり思い違いもある。みんなにヒアリングの必要があった。やれるだけの調査を、この会見で間に合うようにやった話。正確を期して申し上げたい。
-書籍購入の印税は?
舛添都知事 しかるべき対応をしております。問題ない。
-国会議員、知事と15年くらいやった。公金について、ご自身で重要な人に会う時は、全て政治活動費。公金への認識は?
舛添都知事 ケース・バイ・ケース。公金は税金なわけだから…。出張経費は税金。鈍感すぎるというご指摘はしっかり受け止めたい。政治会合は色々ある。どこまで使えるか個々のケース・バイ・ケース。政治資金は別ですが、公金の鈍感さは問われる。
-返金はいつやられる?
舛添都知事 総務省のご指示を仰ぎ、できる限り早く。
-領収書をもらう時、後ろめたい気持ちはない?
舛添都知事 秘書がもらったか誰がもらったか記憶ない。半分、家族と行ったと言われればその通り。反省して返金したい。
-領収書はどう渡す
舛添都知事 私が夜、いろいろな仕事をやって領収証を渡し忘れることもある。ケース・バイ・ケース。ケチと言われるが、私は領収証をもらう性質がある。故障があった場合など、すごく重要。それがないと、分からないもんですから、大事な紙という認識がある。その時の生活パターン…毎晩、夜10時すぎに帰り、早く行く時もある。大事と分かっていても、実質的にできない時がある。(続く)