“テロ背景”若者の閉塞感 教育改革で解消を

“テロ背景”若者の閉塞感 教育改革で解消を
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G7=主要7か国の教育相会合に合わせて来日したフランスのバローベルカセム国民教育相は14日、NHKのインタビューに応じ、「生まれで人生の成功や失敗が決まってはならない」と述べ、教育改革を進めて、テロの背景にも指摘される若者の間の閉塞感(へいそくかん)などを解消したいという考えを示しました。
フランスのバローベルカセム国民教育相は、岡山県倉敷市で14日から開かれているG7教育相会合に出席するため来日し、NHKのインタビューに応じました。
この中で、去年、フランスで移民の若者などが関与して相次いだテロ事件について触れ、生徒が過激な思想に染まらないために、教職員に対し生徒の異変に早く気付き対応することを求めていると述べました。
そのうえで、「意見交換や議論をさせることが、子どもたちが過激な思想に影響されるのを防ぐことになる」と述べ、テロを防ぐためにさまざまな対策を進めていると強調しました。
また、みずからがモロッコからの移民でフランスで教育を受けたことを念頭に、「私は教育によって今の社会的地位を得ることができたが、多くの人はそうではない。生まれで人生の成功や失敗が決まってはならない」と述べ、教育改革を進めて、テロの背景にも指摘される若者の間の閉塞感などを解消したいという考えを示しました。