成り上がり!アルバイト・パート出身の社長エピソードまとめ

会社の社長ってどうやったらなれるの?
誰しもが、こんな疑問を持ったことはあるかもしれません。
正社員、契約社員、アルバイト(パート)など、会社で仕事をする際の雇用形態は様々ですが、今回はアルバイト出身の社長とエピソードをまとめてみました。ぜひアルバイトを含めた、キャリア形成の参考にしていただけると幸いです。
それでは、下記で早速ご紹介していきます。
▼ブックオフ 橋本真由美さん


ブックオフ(ブックオフコーポレーション株式会社)の橋本真由美現取締役相談役は1990年に創業したばかりのブックオフで、オープニングスタッフのパートとして勤務を開始されました。
橋本さんは元々、栄養士として勤務されていたようですが、結婚と横浜に移り住んだことを機に専業主婦になられました。
ブックオフで勤務を始めてからは、時給600円のパートスタッフながらも出した様々な意見が採用され、働く楽しさに目覚めていったのだとか。また、創業期ということもあり、仕入・販売、棚の陳列方法、さらには価格設定などについて、自分で考えて思考錯誤を重ねていったことが評価につながったのかもしれませんね。
その後、正社員登用、店長などを経験し、2003年より常務取締役に。2006年に ブックオフ創業者である坂本孝さんの後任として、代表取締役社長に就任されました。
出典:ブックオフHP
▼ 吉野家 河村泰貴さん

大手牛丼チェーンの吉野家(株式会社吉野家ホールディングス)の代表取締役社長は2代続けてアルバイト出身の社長です。
先代の安部修仁さんと現・代表取締役社長の河村康貴さんです。
河村康貴さんは高校卒業後5年間アルバイトとして店舗運営に携わり1993年に吉野家に入社、2004年には子会社である株式会社はなまるの取締役に、2007年に社長に就任し、当時赤字だったはなまるの経営立て直しを高く評価され2012年には吉野家ホールディングスの社長に抜擢されました。
強豪の多い外食チェーンを展開する吉野家にとっては現場をよく知る経営者が必要だったということかもしれませんね。
アルバイトスタッフもその店舗運営に前のめりになって関わっていくことで、ノウハウを学べるという事例なのではないでしょうか。
参照:株式会社吉野家ホールディングスHP
▼ CoCo壱番屋 浜島俊哉さん

カレーハウスCoCo壱番屋(株式会社壱番屋)で創業者宗次德ニさんの後任として、現在も代表取締役社長を務める浜島俊哉さんもアルバイト出身の社長です。
浜島さんは高校を卒業した後、専門学校に入学しましたが、専門学校の講義に対して興味が持てなかったことから退学してしまいます。その後、色々なアルバイトを転々としていましたが、知人の紹介でCoCo壱番屋の1号店でアルバイトを始めます。
CoCo壱番屋で勤務して半年が経ったころ、一度はCoCo壱番屋でのアルバイトを辞めてしまいましたが、ほどなくしてまた復帰。その後は、お店の2階に住み込むなどして懸命に働いたそうです。
21歳の時には店長を任されますが、その店舗の運営がうまくいかず、店長から降格。そのときは辞めようとも考えたそうですが、その後再び別店舗の出店の際に店長に就任し、CoCo壱番屋の事業拡張に貢献されたそうです。
2000年、51歳のときに代表取締役副社長に就任。2002年からは、創業者宗次德ニさんの後任として代表取締役社長に務めておられます。
参照:『飲食の戦士たち~プロフェッショナルたちの仕事(じんせい)論』
▼株式会社エイチ・アイ・エス 平林 朗さん

大手旅行代理店H.I.S.(株式会社エイチ・アイ・エス)の代表取締役社長の平林朗さんもアルバイト出身社長の一人です。
高校卒業後、数々のアルバイトや海外留学経験を経た後に平成5年、25歳でアルバイトとしてエイチ・アイ・エスに入社、1年で正社員に。
アルバイト時代や留学時代の経験を活かして国内外で活躍した後、平成20年代表取締役就任。
高校在学時から様々なアルバイトを経験し、様々な場面で『これでは効率が悪い』と常に改善を心がけてきた結果、会社経営で活かせるノウハウや経験が身についてきたのではないでしょうか。
参照:『H.I.S.社長 壮絶バイト生活』インタビュー
▼サッポロライオン 元・社長山崎範夫さん

銀座ライオンなどの飲食チェーンを展開する株式会社サッポロライオンで2012年まで代表取締役社長を務めていた山崎範夫さんもアルバイト出身の社長でした。
慶應義塾大学在籍中、お客さんとしてよく利用していた銀座ライオンで『まかないもあるし、もしかしたらビールも飲めるかも』という動機でアルバイトに応募。
大学卒業後も2年間、アルバイトとして勤務した後に正社員として採用されました。
その後は全国の店舗運営や本社での営業などを経た後、2003年に代表取締役社長に抜擢。当時赤字だった事業を2年で黒字化させるなど約10年間に渡り活躍されました。
こういった飲食事業では現場をよく知るアルバイト出身者が社長になることも少なくないんですね。
参照:山崎範夫氏インタビュー
▼番外:鳥貴族の取締役は4人がアルバイト出身者


出典:鳥貴族HP
『トリキ』の愛称で親しまれる鳥貴族(株式会社鳥貴族)の取締役4人はアルバイト出身なのだそうです。
中西卓己専務取締役は、創業時の1号店でアルバイトを始め、大学卒業後に建築会社に就職したものの、その後鳥貴族に戻り同社の発展に貢献したのだそう。鳥貴族に転職する際には、建築会社を退職して焼鳥屋に転職することを両親に反対され、親子喧嘩になったそうですね。
その他、青木繁則常務取締役(1号店のアルバイト出身)、道下聡取締役(2号店アルバイト出身)と山下陽取締役も同様にアルバイトから鳥貴族の取締役になられているとのことです。
会社の発展と共に、自分自身のキャリアも拓けていったという好例かもしれませんね。
情報元:2015年4月9日放送の「カンブリア宮殿」(テレビ東京)
いかがでしたか?
高校生や大学生にとってアルバイトは、社会に出る第一歩となる場合が多いでしょう。自分に合った仕事というものは、最初は誰でもはっきりしないものではないでしょうか。
アルバイトからでも会社の社長になった人は、運の要素もあるのでしょうが、相当の努力をされたのではないかと思います。
働く人の会社や状況はそれぞれ様々ですが、アルバイトでも努力を重ねることで自身のキャリアの発展につながっていくのではないでしょうか。
参考にしていただけると幸いです。