・広島 新スタジアム具体案を提示 県、市含めた4者会談実現なるか ― スポニチ Sponichi Annex サッカー
もうサンフレッチェ側と、広島市・県側が感情的にこじれにこじれちゃってどうしようもないって感じなんすよね…。いや本当にサンフレッチェ側にはお気の毒にとしか言いようがないですね。
広島は13日、旧市民球場跡地に建設を計画する新スタジアムに関する記者会見を広島市内で開き、久保允誉会長(66)が具体案などを示した。3月3日に、独自で作製した「ヒロシマ・ピース・メモリアルスタジアム」(仮)のプランを発表。その後、広島県、広島市、広島商公会議所の作業部会から確認事項の問い合わせが届いていた。
これに対して回答するため、広島は各トップが集う4者会談を3月15日から6回にわたって要請してきた。だが、郊外の広島みなと公園での建設を計画してきた県や市などからは、2カ月半が経った今も実現していない。そこで、作業部会からの確認事項に対する回答を、今回の会見で説明する運びとなった。
久保会長は、現在の旧市民球場跡地にある施設の移転や、サッカー以外でのスタジアムの活用方法など、提案したい計画を具体的に披露。建設のための整備費140億円の試算についても説明した。広島側の案は、建設費140億円での2万6000人収容規模。県や市、商工会議所による作業部会の案は、同260億円による3万人規模。建設候補地だけでなく、スタジアム自体でも意見の相違が生じている。
だが、何よりもまず建設地を一本化しなければ、議論の進展は見られない。トップによる4者会談の場を待ち続ける久保会長は「(野球場の)マツダスタジアムでは十分な議論がなされたのに、なぜサッカーではできないのか。トップが方針を出さないと決まらない。トップ会議をすることで、本当の意味で前に進む」と話し合いの場を求める。
広島が旧市民球場跡地での建設にこだわっている理由は、建設後の収益に加え「新スタジアムがコンパクトシティーを目指す上でのキーワードになるから」と久保会長。「イングランドに行けば、街のド真ん中にスタジアムがある。中心地に集うことが、今からのスタジアムの方向性。Jリーグも欧州型のスタジアムを作っていきたい」と続けた。Jリーグや県サッカー協会、日本サッカー協会から賛同を得ており、Jリーグの村井チェアマンからは「今後のサッカースタジアムの作り方を変えてほしい。いくらでも応援します」と激励を受けているという。
広島が確認事項に対する回答を明確に示したことで、今後は各トップによる4者会談が開かれるかに注目が集まる。
うーん、単純に思うに、「平和イベント(大々的な集会とか、(音量制限はあるだろうが)平和コンサートとか)」で稼働していけば、週に1-2回程度のサッカーの試合の収益+αで維持費の確保と、償還はやっていけると思うんだけどね…。あとは芝生をどう養生していくか、と。仮に大きな平和系イベントを開催する場合に、スタンドだけで観客動員が足りるのか、とか、下の芝生のとこにお客さんを入れた際に…とかね。
ずいぶん前に、さだまさし氏が長崎で平和モニュメントを作る運動をしてた頃に、いろんな歌手やアイドルの人を呼んで東京の味の素スタジアムで募金集めのチャリティコンサートみたいなのを開催した記憶があるんですが、あの時の芝生の養生なんかはどうだったんだろうね。数多のスタジアムでノウハウとかの蓄積もあるハズですしね。
「広島市・県が多くカネをかけない方法」は幾らでもあるだろうに…。
で、その上で新スタジアムの指定管理者をサンフレッチェ広島にお願いすればいいわけで(例えば夏場の平和イベントなども、平和コンサートとかも)。イベントや試合が終われば繁華街に流れるだろうから臨時バスとかも無理に仕立てる必要もそれほどないし、立地条件も勘案すれば、よほど妙なハコモノを作るよりも安上がりで効果的だと。で、広告や看板はイベントによってつけたり外したり隠したりするのを指定管理者に一任すれば広島市もそれほど「丸抱え」にはならんと思うんだけどな…。
ただ、どうしても被爆地には「平和利権」ってのはあるらしくて…。
一時期、毎年のように夏休みに長崎に行って、さだまさし氏の平和コンサートを見に行ってたんですが、そこで知り合った人たちともよく毎年話をしてたんですが、「うーん、あまり大きな声では言えないけど、「平和利権」みたいなものは…ありますねえ」とはっきり言ってましたねー。
「例えば長崎市や長崎県からの補助金目当てにそういう運動をする人たちとか。なまじっか批判しづらい善行のように見える平和運動だからこそ、そこに目をつけてやりたい放題やる人はいるわけですな。」と(実際は具体例も教えてくれたんですが、さすがにここでは書きづらいですな…(苦笑))。それと共に「でも長崎なんかもなかなかだけど、「世界初の原爆投下」という出来事や、長崎よりも被害規模や死亡者がもっと多かった広島は、そういう平和利権はもっと凄いらしいですね。」とも。
なのでそれを以前聞いちゃったんで「ああ、なるほど広島は広島であそこらへんを「聖地」にして然るべき、という一定勢力がいるんだなー」って解釈してますね。それと広島市の財政問題も含めて、と。
よくよく調べたら、広島市民球場が老朽化して、今の新スタジアムに移転するまでに、移転地や建設費用、デザイン、ドーム化にするか否か…とかで1980年代から30年近く散々揉めてやっと2009年に完成した、という経緯があったんだそうで。そこらへんを思うに、一足飛びにはできないような環境なのかなあ、って感じもしますよね。
あとは「外圧」か「鶴の一声」か…。
この件の話になると、いつも拝読してます「ドメサカ」さんではコメント欄が荒れる(自称野球好き・サッカー嫌いが荒しに来る(爆))ことがほぼ定番になっちゃってるんですけども、たぶん広島県・広島市・商工会議所・サンフレッチェの4者会談ではこじれたままでこのまま解決の糸口を見つけるのは難しいんでしょうな…。
となると、これを仲介してくれるような「アッと驚く」ような財界の大物とか、政界の大物あたりが乗り出してこないと…と。
でも例えばマツダとかエディオンの社長さんとか会長さんが「スタジアム代はうちらが寄付金やカンパで集めます。だから場所として市民球場跡地を用意してくれればそれで結構」とか言ったところで、残り3者がそれでいい顔をしなかったら…まあそれが「平和利権とかその他がんじがらめになってる諸事情がある」って解釈した方がいいんだろうな、たぶん。
※これがJリーグ黎明期だったら、「Jリーグのチーム本拠地から微妙に離れている首都圏の中核市規模の、財政がそこそこましなとこに移転してきなよ。例えば八王子(人口約58万人)とか船橋(人口62万人)とかに…」って言いたくなるけども…ここまで長年かけて(自治体の理解無理解は別にしても)、地元に定着してると簡単には言いづらいよね、さすがに。