ただ一方で、ダスキンの山村輝治社長は「影響はゼロではない。売上高で2~3%の減少はあるのではないか」とも述べる。外食事業が赤字に陥るなか、コンビニに需要を食われる事態は避けたいとの思いがにじむ。
こうした複雑な思惑からミスドは「コンビニと戦うというより、当社のスタイルを磨く」(山村社長)という戦略だ。コンビニの商品は現時点で、価格が100円程度のベーシックなドーナツがほとんど。これに対しミスドの価格帯は100~200円と「バラエティ感ある商品展開」(山村社長)が特長で、今後も商品ラインアップを拡充する考えだ。
最近は、昨春発売の「ミスタークロワッサンドーナツ」シリーズ(種類により172円か194円)が人気となっている。サクサクとした食感が好評で、発売3カ月間で目標の2倍の売り上げを記録した。当初は期間限定発売の予定だったが、継続して販売する定番商品に昇格した。