5月13日
ヘイル、シーザー!
あー、2週間ぶりのブログです。先週久々に映画館行かない週だった気がする。
もうねー、4月が良作多すぎて。シビルウォー3回見たから映画館15回も行ってましたよ。行きすぎだな。今月は見たいの少ないから助かります。
てなわけで、今月も気合入れて書いていきたいと思います!!
今日はコーエン兄弟監督の新作を見てまいりました。
あらすじ
1950年代、ハリウッドが“夢”を作り、世界に送り届けていた時代。スタジオの命運を賭けた超大型映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中に、主演俳優であり世界的大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)誘拐事件が発生!
撮影スタジオは大混乱に陥る中、事件解決への白羽の矢を立てられたのは貧乏くじばかり引いているスタジオの“何でも屋”(ジョシュ・ブローリン)。
お色気たっぷりの若手女優(スカーレット・ヨハンソン)や、みんなの憧れのミュージカルスター(チャニング・テイタム)、演技がどヘタなアクション俳優(アルデン・エーデンライク)など、撮影中の個性あふれるスターたちを巻き込んで、世界が大注目する難事件に挑む!(HPより抜粋)
監督・キャスト
監督はジョエル・コーエンとイーサン・コーエン。
映画見始めた頃は難しそうで避けていた監督の一人でしたが、私の大好きな作品である「インサイド・ルーゥイン・ディヴィス」を見てからハマり、それからというもの好きな監督の一人になっています。
スランプ状態に陥った脚本家が、貧相で薄暗く蒸し暑いホテルの一室で殺人事件に巻き込まれた「バートン・フィンク」がカンヌ国際映画祭で作品賞、監督賞を受賞したことで世界的に注目を浴び、その後も、
アメリカの田舎町で起きた狂言誘拐が思いもよらぬ惨劇へとなり、その人物たちの奇妙な姿をユニークに描いたサスペンス「ファーゴ」でアカデミー賞脚本賞を受賞、
アメリカの片田舎で床屋を営む無口な男が、妻の浮気相手を恐喝したことから徐々に人生の歯車が狂い始めていく悲喜劇「バーバー」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞、
メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、麻薬取引がらみの大金を持ち逃げした男の容赦ない宿命と、彼を追う殺し屋、その事件を追う警官をバイオレンス且つ神話的に描いた「ノーカントリー」でアカデミー賞作品賞はじめ多くの賞を総ナメにし、数々の名作を世に送っています。
今作が誘拐ってこととテレビドラマもやってるのでこちらをご紹介。
借金返済のために妻を誘拐し、会社のオーナである義父から身代金をいただく計画をたくらんでいた夫。紹介された2人組に依頼し実行に移すも誤って警官と目撃者を射殺してしまう。女性警官が捜査していくが、その間に誘拐計画は悪い方向へと進んでいく。
あらすじ読む限りでは普通のサスペンスですが、冒頭、事実に基づく話と表示されているけど実はこれがウソ。んでもって、妊婦の警官、凸凹コンビの2人組、哀れで情けなく、誘拐を企てた夫などキャラが個性的。
サスペンスだ!と真正面で見るのでなく少し違った角度で見るというのがこの映画の楽しみ方であり、そうすることでキャラやセリフや演出が非常にユーモアで溢れていることに気づくと思います。監督の持ち味が詰まった良作です。
主演の何でも屋エディ・マニックスを演じるのがジョシュ・ブローリン。
この人は大体おっかない刑事役のイメージが強いですね。先月見たボーダーラインでも胡散臭いCIA捜査官を演じたり、
インヒアレント・ヴァイスでは銭形のとっつぁんばりに声のでかい刑事役だったし、LAギャングストーリーでも終盤マフィアと殴り合ってたし。まぁ、そんな役が多いお方です。
1970年代アメリカでセクシャルマイノリティのために戦った政治家の8年間を描いた「ミルク」で好演、その後も監督と2度目のタッグを組んだ「トゥルー・グリッド」では主人公の父を殺したことで追われる身となった元使用人という悪役を演じています。
個人的にはアベンジャーズ最強の敵サノスを演じているので、インフィニティ・ウォーではどんな活躍をしてくれるか楽しみです。
最近では中々作られない西部劇。ジョシュとコーエン兄弟監督が2度目のタッグを組んだ作品です。
父を雇い人に殺された14歳の少女は、父の敵を討つことを心に誓い、腕利きの保安官と屋と任を別の容疑で追っていたテキサスレンジャーと共に彼を追跡する。少女にっとて過酷な旅が始まる。
非常に地味な作品だなとは思いましたが、最初こそ無謀な追いかけっこだといいつつも、少女の執念に負け共に追跡する保安官が、終盤訪れる危機に必死に馬を走らせる思い、ラストの少女が保安官に抱いていた思い。深い絆を感じると共に静かな感動が押し寄せる1本でした。
誘拐されてしまう主演俳優ベアード・ウィットロックを演じるのがジョージ・クルーニー。
コーエン兄弟とは「オー!ブラザー!」「バーン・アフター・リーディング」以来のお仕事でしょうか。コメディ色の強い作品ばかり呼ばれてるみたいですねww
彼の今後としては、来月に公開されるジョディ・フォスター監督のマネー・モンスターで主演を演じてるのでこちらも楽しみですね。
彼に関しては去年の作品で色々書いてますんで宜しければどうぞ。
他にも、演技がどヘタなアクション俳優ホビードイルにアルデン・エーデンライク、キレたら超危険な映画監督ローレンス・ローレンツにレイフ・ファインズ、バカ真面目な公証人ジョー・シルヴァーマンにジョナ・ヒル、お色気で勝負の若手女優ディアナ・モランにスカーレット・ヨハンソン、正体不明のベテラン編集者C.C.カルフーンにフランシス・マクドーマンド、ネタを探すしつこい双子の記者ソーラ・サッカーとセサリー・サッカーにティルダ・スウィントン、
そして、みんなの憧れミュージカルスター、バート・ガーニーをチャニング・テイタムが演じます。
といった豪華キャストで送るコーエン兄弟お得意の誘拐劇ははたしてどんな意味があり、そしてどんな皮肉が隠されているのでしょうか!?
それでは、観賞後の感想です!!