御柱祭で転落死 本来と異なる場所に命綱掛けたか

御柱祭で転落死 本来と異なる場所に命綱掛けたか
k10010520711_201605140750_201605140753.mp4
今月5日、長野県の諏訪大社の御柱祭で境内に建てられた「御柱」から氏子の男性が転落して死亡した事故で、警察は、男性の命綱が本来の場所とは異なる不安定な場所に掛けられていたため途中で外れたとみて詳しく調べています。
この事故は今月5日、諏訪大社上社の本宮で、境内に建てられた高さ17メートルほどの御柱に登っていた諏訪市の41歳の氏子の男性の命綱が外れ、転落して死亡したものです。
柱には命綱の金具を掛けるために巻かれたロープがあり、複数の結び目があります。結び目から出たロープの余った部分はテープで留めていますが、死亡した男性がいた付近では、ロープがこのテープから外れていたことが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、命綱の金具は本来、きちんと固定されたロープに掛け、テープで留めただけの不安定な部分には掛けないことになっています。警察は、ロープがテープから外れていたことなどから、男性の命綱はきちんと固定されていないロープの余った部分に掛けられていたため途中で外れたとみて、詳しく調べています。
一方、諏訪大社の下社でも14日から御柱を建てる神事が行われることになっていて、氏子などの団体では、命綱を2本つけるなど安全対策を強化することにしています。