ロシア サケ・マス漁 「引き網」試験操業で合意

ロシア サケ・マス漁 「引き網」試験操業で合意
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ロシアが排他的経済水域での日本のサケとマスの流し網漁を禁止したことを巡り、日ロ両政府が交渉した結果、ことしは別の漁法で試験的に操業することで合意しました。
ロシアの排他的経済水域での日本のサケとマスの流し網漁を巡っては、ロシア政府が去年6月、水産資源の保護を理由に禁止を決定し、北海道を中心とする漁業者の間で影響が広がっています。
このため日本側は、流し網漁に代わる別の漁法で操業できるようロシア側に提案し、今月10日からモスクワで交渉を行ってきました。その結果、ロシア側から流し網漁と比べ水産資源への影響を抑えられる複数の漁法を行えるようにするという案が示され、日本側はこのうち最も漁獲が見込める「引き網」を行う意向を示し、13日夜、合意しました。
ただ、今回の合意は試験的な操業に限るというもので、去年は民間の漁船19隻が操業しましたが、ことしは水産庁が委託した調査船1隻で、7月13日から26日までの期間試験操業を行うことになりました。
サケとマスの漁で引き網漁を行うのは、これまでにないということで、水産庁は、「今回の試験操業でどれだけ漁獲できるのか採算性などを検証し、その結果を踏まえて、来年以降の対応を考えたい」としています。