いつもブログで飛ばし目のエントリーで楽しませてくれるかんどーさんがついにKindleでエッセイを出版しました。
ひとりストリップ
(上記リンクで購入サイトに飛びますが、最初にアダルト警告が出ます。18禁設定になっています)
サブタイトルで、「ブログにかけないあけすけな裏話 」と書かれています。確かに大部分、書き下ろしの話になっていますが、一部、今は読めないけど昔懐かしいブログエントリーから始まる話もあります。
その他、今でもブログの過去エントリーから探せば出てくる話もあります。そして、今まで書かれたブログのエントリーの話を、今のかんどーさんが見直した視線でのエッセイもあります。
昔からの読者には、「そんな話あったな」と懐かしくなる話もありますし、そんな話の後日譚も書いてあったりしますので、ブログを読んだ時にもやもやした気持ちが晴れるかもしれません。
かんどーさんのブログは、メインは真面目な話や、今感じた話になっていますが、時々「18禁」で始まるエントリーが有ります。この本は、基本的にはこうしたエントリーを再構成して膨らませた話と、書き下ろしの話を大幅に加えたものと思えば良いと思います。ブログではちょっと際どすぎて控えてしまうような表現が、もう一歩踏み込んだ形で書かれています。
そうは言っても、いわゆる官能小説の形ではなくて、女性目線で捉えた性の話がメインになっていますので、官能小説を読み慣れた人にとっても新鮮に見えるかもしれません。
どこまでが、実話で、どこからがフィクションなのかは分からないですが。情景描写は細かく、矛盾は感じられないので、全くの嘘の話は無いように思えます。ご自身で体験した話も有るでしょうし、人から聞いた話を再構成したものも有ると思います。
かんどーさんの処女作は、です、ます調と、である調が意図しないところで混在していたり、まだ荒削りなところもありますが、読みにくいというほどではなく、また、書くことに対する、溢れ出る情熱が感じられました。
あとがきによると、二作目以降は、より創作部分を増やすということですので、実際のかんどーさんから少し離れたところに居る主人公が、本の中であけすけに生きていく、その生き様も追いかけてゆこうと思います。
個人的には、エイプリルフールに出てきたさつきちゃんとアケミちゃんの話の続きが読みたいなと思ったりします。
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