M7.3地震 2つの断層帯の計35キロ動いたか

M7.3地震 2つの断層帯の計35キロ動いたか
先月16日に熊本県で発生したマグニチュード7.3の大地震について、政府の地震調査委員会は、複数の活断層からなる布田川断層帯の一部と、日奈久断層帯の一部、合わせておよそ35キロが一度にずれ動いて起きたと考えられるとする見解をまとめました。
先月16日に熊本県で震度7の揺れを観測したマグニチュード7.3の大地震について、政府の地震調査委員会は先月、現地調査の結果などから震源の近くを北東から南西方向に延びる「布田川断層帯」のうち、北東側の「布田川区間」がずれ動いて起きたとしていました。
これについて13日開かれた会合では、先月16日の地震のあと研究機関が行った現地調査で、隣接する「日奈久断層帯」の一部区間でもおよそ6キロにわたって地表の段差が確認されたことなどが報告されました。
これを受けて地震調査委員会は、先月16日の大地震は、「布田川断層帯」の一部の区間とともに、先月14日の地震を起こした「日奈久断層帯」の一部区間もずれ動き、長さは合わせておよそ35キロに及ぶとする見解をまとめました。