“世界最悪の渋滞”ジャカルタ交通規制 効果薄く廃止
渋滞が世界で最もひどいとも言われるインドネシアの首都ジャカルタで、10年余り続いた交通規制について、地元の運輸当局は渋滞緩和の効果が薄いとして廃止することを決め、今後、通行料を取るなど新たな対策の検討を急ぐことにしています。
経済成長とともに車の数が急増し、世界で最も渋滞がひどいとも言われるジャカルタでは、2003年から渋滞緩和策として、朝夕のラッシュ時には中心部の主要道路では運転手を含め3人以上を乗せた車しか通行できない交通規制を続けてきました。
しかし、効果を疑問視する声のほか、相乗りをする代わりに報酬を得る行為が横行し、中には人数を増やすため幼児を抱えて相乗りをする人もいることから、児童労働としても問題視されていました。
ジャカルタ州政府の運輸当局では先月から試験的に規制を解除し、影響を検証してきましたが、13日までに渋滞緩和の効果が薄いとする結論をまとめ、今月16日に規制を廃止することを決めました。
運輸当局では今後、主要な道路で通行料を取るなど新たな対策の検討を急ぐとともに、日本の円借款で建設が進められているインドネシア初の地下鉄など公共交通機関の整備に力を入れることにしています。
しかし、効果を疑問視する声のほか、相乗りをする代わりに報酬を得る行為が横行し、中には人数を増やすため幼児を抱えて相乗りをする人もいることから、児童労働としても問題視されていました。
ジャカルタ州政府の運輸当局では先月から試験的に規制を解除し、影響を検証してきましたが、13日までに渋滞緩和の効果が薄いとする結論をまとめ、今月16日に規制を廃止することを決めました。
運輸当局では今後、主要な道路で通行料を取るなど新たな対策の検討を急ぐとともに、日本の円借款で建設が進められているインドネシア初の地下鉄など公共交通機関の整備に力を入れることにしています。