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【プロ野球】

ロッテ清田が9回に決勝打 ソフトの連勝を8で止めた

2016年5月13日 紙面から

◇ロッテ3−2ソフトバンク

 ロッテが競り勝った。2−2の9回2死三塁から清田が決勝の中前適時打を放った。2番手の内が3勝目、西野が10セーブ目。ソフトバンクは東浜が8回まで好投したが、2番手のスアレスが打たれ、1分けを挟んだ連勝が8でストップ。

 ロッテの清田がチームのピンチを救い、独走する難敵を止めた。2−2の9回2死三塁。スアレスの156キロ真っすぐを強振。中前に鋭くはじき返した適時打で激戦にピリオドを打った。今季初の同一カード3連敗を回避するとともに、ソフトバンクの連勝も8で止めた。

 打線は1回にデスパイネが放った先制2ラン以降、ソフトバンク・東浜にわずか1安打に抑え込まれた。「東浜にやられていたし、チャンスで一本打とうと集中していた。2連敗していたので勝てたのはでかい」。初対戦のスアレスから奪った決勝打にしてやったり。剛速球をものともしなかった清田は「(三振した前打者・)井口さんの打席を見て勉強した。真っすぐでこい、と思っていた」と胸を張った。

 そんな清田は男の約束も守った。試合前練習中、外野からの遠投が大きく外れ、本塁側で球場見学していた2歳の男の子の顔面に、ボールが直撃してしまった。「大丈夫と聞いてホッとした」。試合直前に謝罪した清田は、サインボールなどのプレゼントを渡すと「絶対勝つからね」と宣言した。値千金の一打で有言実行。打率が2割3分1厘でも、この男には勝利を導く強さがある。

 息詰まる試合を制し、首位ソフトバンクとのゲーム差を4に戻した。伊東監督は「胃カメラを飲まないといけないな」と苦笑い。リーグ2位の役目を果たす、大きな勝利だった。

  (小林良二)

 

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