奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

前方後円墳の原型か 橿原で大型の円形周溝墓見つかる 奈良文化財研究所調査


 前方後円墳の原型と考えられている陸橋を持つ弥生時代末期(2世紀中ごろ~後半)の大型円形周溝墓(直径約31メートル)が奈良県橿原市城殿町の瀬田遺跡で見つかり12日、奈良文化財研究所が発表した。墳丘は失われていたが周溝ははっきり残り、国内最大級の規模。奈良県内では初の発見で、専門家は「前方後円墳の誕生を考える重要な資料」とみている。

橿原市の瀬田遺跡で見つかった、前方後円形の円形周溝墓(点線部分)

橿原市の瀬田遺跡で見つかった、前方後円形の円形周溝墓(点線部分)

 円形周溝墓は墳丘部の直径約19メートル。幅6~7メートル、深さ約50センチの溝をめぐらせ、南西部に長さ約7メートル、最大幅6メートルの陸橋が付いていた。埋葬施設は見つかっていない。

 同県の大和盆地東南部には、最古級の前方後円墳・箸墓古墳(桜井市、3世紀半ば)があるだけでなく、その前段階とされる纒向型前方後円墳も確認されている。今回の周溝墓は、さらに古く、前方後円墳の原型だった可能性がある。

 陸橋を持つ弥生時代の大型円形周溝墓は四国や近畿に多いが、同県内では見つかっていなかった。

 奈文研は「纒向石塚古墳(3世紀初め)など『纒向型』と呼ばれる前方後円墳につながる形を持つ周溝墓だ。奈良県内で見つかったことには大きな意義がある」としている。

 石野博信・兵庫県立考古博物館名誉館長(考古学)は「前方後円墳の先がけのような姿。纒向遺跡に前方後円墳が誕生する直前の大和盆地の姿を解明する資料にもなる」とした。訂1M_円形周溝墓出土地 確認用

 現地説明会は15日午前10時~午後3時。問い合わせは奈文研(☎0744・24・1122)。

【関連記事】

馬の骨や歯大量出土 大和政権の牧場か 御所市の南郷大東遺跡周辺

腕輪の形の石製品ずらり 鳥の山古墳の出土品展示 橿考研付属博物館

古代人も「星に願いを」かけた?かも キトラ古墳天文図の写真集刊行 奈文研

世界最古!キトラ古墳天文図、古代の科学は進んでいた 飛鳥資料館で特別展

香芝に尼寺廃寺跡史跡公園完成 地層断面図展示の学習館も

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
SANKEI EXPRESSSANKEI EXPRESS
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ