衆厚労委 通訳の必要な難病患者の参考人出席断る

衆厚労委 通訳の必要な難病患者の参考人出席断る
k10010516551_201605112209_201605112212.mp4
衆議院厚生労働委員会の参考人質疑を巡って、難病患者などで作る団体が人工呼吸器のため会話に通訳を必要とする患者の出席を申し出たのに対し、委員会側から、「コミュニケーションに時間がかかる」などとして断られていたことが分かりました。
衆議院厚生労働委員会の与野党の理事などによりますと、10日行われた障害者総合支援法などの改正案の参考人質疑を巡って、民進党が全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病・筋萎縮性側索硬化症の患者などで作る日本ALS協会に関係者の出席を求め、協会側は人工呼吸器のため会話に通訳を必要とする患者の出席を申し出ていました。
これについて、委員会の理事懇談会で、自民党が「コミュニケーションに時間がかかり、限られた時間の中で伝えたいことが十分伝わらないのではないか」などとして再検討を求め、患者の出席を断ったということです。
患者に代わって参考人として委員会に出席した日本ALS協会の金澤公明常務理事は、NHKの取材に対し「率先して障害者への差別を解消すべき国会の委員会が出席を制限するのは問題だ。配慮があってしかるべきだ」と話しています。