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最終更新:2016年5月12日(木) 6時26分

ALS患者の質疑拒否、自民・民進 主張に食い違い

 衆議院の厚生労働委員会で、全身の筋肉が動かなくなる難病の患者の参考人質疑が実現しなかったことが分かりました。

 「可決すべきものと決しました」(衆院厚生労働委・11日)

 11日、障害者総合支援法などの改正案が委員会で可決されました。この法案は会話ができない難病患者がコミュニケーションを図りやすくするための施策などが盛り込まれています。

 ところが民進党によりますと、10日に行われた委員会の参考人質疑で、難病のALS=筋萎縮性側索硬化症患者の岡部宏生さんが意見を述べる予定でしたが、与党側は、ALS患者はやりとりに文字盤を使う必要があるため「時間がかかる」ことを理由に出席を拒否したということです。

 代わりに出席した日本ALS協会の理事は岡部さんのメッセージを読み上げました。

 「福祉に関する最も理解をしてくださるはずの厚労委で、障害があることで排除されたのは深刻なこの国のあり様を示しているのではないか」(日本ALS協会 金沢公明 常務理事)

 自民党の小此木国対委員長代理は「答弁に耐えられるかどうかをおもんぱかった。一方的に断ったわけではない」として岡部さんの健康状態を配慮した上での対応だったとしており、民進党側の理事も呼ばないことに理解を示していたなどとして、民進・自民双方の主張は食い違いを見せています。(12日00:04)

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