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 三菱自動車の燃費偽装問題で、三菱自の本社が燃費データ測定を委託した子会社に対し、データ改ざんを指示していたことがわかった。報告を受けた国土交通省は、13日にも三菱自本社に立ち入り調査し、経営陣の関与などを調べる。

 三菱自が11日までにまとめた調査結果によると、三菱自は軽自動車「eKワゴン」と「デイズ」(販売は日産自動車)の開発で、燃費算出の元となる「走行抵抗」の測定を子会社「三菱自動車エンジニアリング(MAE)」に委託した。

 燃費目標が実車の走行試験で達成できない中、本社性能実験部とMAEの管理職は「温暖なタイなら走行抵抗が低くなる」と見込み、MAEが2013年1~2月にタイで走行試験を行った。それでも燃費目標に必要な値が得られず、MAEの管理職が本社に相談した際、性能実験部の管理職が「低い値のデータを使って」と不正を指示した。