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 スノーボード日本代表の未成年の男子選手2人が、昨年12月の米コロラド州での遠征中に、大麻を使用した疑いが浮上した問題で、複数の関係者は27日、「ドーピング検査で引っかかったようだ」と明らかにした。全日本スキー連盟(SAJ)も独自に外部機関に検査を依頼しており、同日午後に理事会を開いて対応を協議し、同日夕の記者会見で経緯を説明する。

 2人はいずれもSAJの強化指定選手で、関係者によると、このうちのひとりは、国際大会で入賞経験もある有力選手。

 大麻は、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物リストに含まれ、「競技会時に禁止される物質」とされる。日本国内では所持、使用が大麻取締法で規制されているが、米コロラド州では、2012年の住民投票で、酒やたばこと同様に嗜好品(しこうひん)として合法化されており、21歳以上なら1オンス(約28グラム)までを所持、使用できる。

 アスリートと大麻をめぐっては、五輪歴代1位の18個の金メダルを獲得した競泳のマイケル・フェルプス(米)が使用を認め、米水泳連盟から2009年、3カ月間の出場停止処分を受けた。スノーボードでは、トリノ五輪前の04年、当時19歳の日本の男子選手がドーピング検査で、規定値を上回る大麻の成分が検出され、国際スキー連盟から10カ月の資格停止処分を受けた。選手自身は使用を否定し、処分後、トリノ五輪に出場した。