はてなブログ初めての投稿。
今回はファンも意外と知らない「嵐のPVを手掛けている監督」に注目してみようと思います。
ジャニーズのPVを作っている人ってなかなかわかりにくいものだと思うんですが、嵐の場合、以前発売されたPV集*1に監督一覧表という代物がついていたので把握しやすいんですよね。うーんありがたい。
どの監督がどの作品を作っていたのか、ざっと並べてみるとこんな感じ↓
- 川村ケンスケ 「A・RA・SHI」「SUNRISE日本」「a Day in Our Life」「ナイスな心意気」「Lucky Man」「Step and Go」「まだ見ぬ世界へ」「ワイルドアットハート」「Face Down」「Calling」「Endless Game」「誰も知らない」「愛を叫べ」
- 須永秀明 「サクラ咲ケ」「truth」「風の向こうへ」「Believe」「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」「Monster」「Lφve Rainbow」「Breathless」
- 直 「WISH」「アオゾラペダル」「Happiness」「GUTS!」
- 山口保幸 「君のために僕がいる」「Love so sweet」「マイガール」
- 佐藤徹也 「ハダシの未来」「言葉より大切なもの」「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」
- 島田大介 「明日の記憶」
こうやって見るだけでなんとなくそれぞれの監督作品の傾向もわかってくるような…。
ではでは、ここからはそれぞれの監督が作るPVの特徴をさらに掘り下げていきましょう。
- 川村ケンスケ(「A・RA・SHI」「SUNRISE日本」「a Day in Our Life」「ナイスな心意気」「Lucky Man」「Step and Go」「まだ見ぬ世界へ」「ワイルドアットハート」「Face Down」「Calling」「Endless Game」「誰も知らない」「愛を叫べ」)
この川村ケンスケさんは、長年中島美嘉さんがイメージキャラクターを努めていたカネボウ「KATE」のCMを手掛けていた方なんです。大好きでした~このシリーズ!この独特な世界観~!
また、 ジャニーズだと他にV6の「HONEY BEAT」やKAT-TUNの「KISS KISS KISS」などのPVも手掛けています。
それでは、川村ケンスケさん作品で特徴的だと思う点をいくつか挙げてみます。
1.色味
色調暗めなのにカラフル。色鮮やかなのにスモーキーな色使いで個人的にはすっごい好みです。アースカラーを多く使っているのでしょうか。
「ナイスな心意気」のセットの色合いとか最高じゃないですか?!私!大好きなんですよね!!!「ワイルドアットハート」もこの色合いのおかげでギラギラしすぎず落ち着いていて好きです。
2.設定
なかなか突飛な設定のPVが多い。以下代表例。
「SUNRISE日本」→ガソリンスタンド
「ナイスな心意気」→尋常じゃなくだらけた職場
「Lucky Man」→ビバリーヒルズ風
「まだ見ぬ世界へ」→宇宙空間?
「ワイルドアットハート」→小さな箱に入る嵐
3.魅せ方
スローカメラや風を使って演者をよりカッコよくみせ、文字や映像エフェクトを使ってスタイリッシュなPVに仕上げている。
「a Day in Our Life」で使われている映像エフェクトもあの当時にしては珍しかったでしょうし、「Step and Go」では当時日本に数台しかなかったハイスピードカメラを駆使しながら、ジャケットをなびかせアクロバットを披露している嵐のカッコいい姿を収めてくれています。
また、「ナイスな心意気」での会話の吹き出しや「Step and Go」での歌詞のフレーズ差し込みなど、PV内の文字の使い方もひと工夫あって面白いですよね。
以上より、
川村ケンスケ監督→独特な世界観のもとでスタイリッシュな嵐を切り取り魅せてくれる
のではないでしょうか。(「愛を叫べ」だけはドキュメンタリーぽくて系統がかなり違う気がしますが…)
他にも、川村ケンスケさんが手掛けたミュージックビデオ作品にはサザンオールスターズや桑田佳祐、いきものがかり、安室奈美恵、中島美嘉、東京スカパラダイスオーケストラ、藤井フミヤ、久保田利伸などがあり多岐にわたっています。以下代表作。
中島美嘉 『【HD】Love Addict( ショートver.)』 - YouTubeこの時まだ20歳。大人っぽい。中島美嘉KATEシリーズ「SEVEN」「Venus in The Dark」「HEVEN ON EARTH」なども全て川村ケンスケ作品。
Love Story / Namie Amuro (安室奈美恵) - YouTube
映画監督*2でもある須永秀明さんは自身が手掛けた少女時代の「MR.TAXI」で2012年MTV VIDEO MUSIC AWARDの最優秀ビデオ賞にノミネートされています。
ジャニーズでは他にKinKi Kidsの「夢を見れば傷つくこともある」やタッキー&翼の「×~ダメ~/Crazy Rainbow」、ジャニーズWESTの「逆転Winner-Cool.ver-」などのPVも手掛けている監督さんです。
嵐の須永監督作品を見てみると…
踊る!!!
踊る!!!!!
踊りまくってる!!!!!!!!
「めちゃくちゃ嵐が踊ってるPV」上位3つにおそらく入るであろう「truth」「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」「Monster」のすべてが須永秀明監督作品というのは興味深いですね。(「Believe」「Breathless」もかなり踊ってますしね。)
やはりこうやって見てみると
須永秀明監督→バシッとキメて踊っている嵐を撮るのが得意分野なのではないでしょうか。
直さんはGReeeeNの「キセキ」「遥か」「旅立ち」などのPVを手掛けている監督さんです。
泣けますな~。
直さんのPVの特徴としては次の2つが挙げられると思います。
1.ドラマ性
上に挙げたGReeeeNのPVと同様にPV1つが一本のドラマになっている。
「WISH」→人形劇風
「アオゾラペダル」→二宮くん脚本・櫻井くん主人公の嵐青春ドラマ
2.自然体で楽しげな姿
「Happiness」をはじめ「GUTS!」「アオゾラペダル」「WISH」すべてにおいて自然体でとっても楽しげな嵐の姿が収められている。
嵐=「仲良し」というイメージが世間に広まった一因ともいえる伝説的なPV「Happiness」(笑)や、
クールなPVが続いていたところに出た「GUTS!」など。なんか楽しそう。
以上のように直監督→ドラマ仕立てだったり自由演技だったりと様々だがとにかく嵐の楽しげな姿を撮ってくれるのではないでしょうか。
サカナクション、星野源、桑田佳祐、サンボマスター、ケツメイシなどなど数多くの有名アーティストのミュージックビデオを手掛ける山口保幸さん。以下代表作をご紹介します。
■スマートフォン・携帯電話での視聴は下記URLからご覧ください
http://jvcmusic.co.jp/sakanaction/bok...
公開生中継一発撮りだったことでも知られるこのPV。山口保幸監督はこの「僕と花」以外にも「ユリイカ」「蓮の花」「ドキュメント」などのサカナクション作品を手掛けています。
星野 源 - 夢の外へ 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube
ここには載せませんが桑田佳祐「明日晴れるかな」やサンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、ケツメイシ「さくら」なども山口保幸監督作品です。
細かい説明的描写はないのに観ているとなぜか胸に響いたり、
詞と照らし合わせながら観るとドキッとする瞬間があったり、と
観る人よってその感じ方が変わってくるのが山口保幸監督作品の特徴ではないかと思います。
街のショーウィンドウにマネキンとして飾られている嵐が描かれている「Love so sweet」のPV。多幸感溢れる可愛いPVですが、街にいる幸せそうな家族やカップルたちをショーウィンドウの内側から眺めているマネキン嵐が、どこか切なく見える瞬間があります。そのどこか切なくキュンとする感じが「Love so sweet」の歌にも凄くマッチしていて何度も見返したくなる作品のひとつです。
桜が舞い散る季節、決意を固めたマネキン嵐たちがショーウィンドウを突き破るラストシーンも印象的です。この「Love so sweet」はこれから起こる嵐旋風のきっかけとなった曲ともいえますし、なんだか感慨深いですね。
2009年11月、ちょうど嵐10周年のタイミングで発売された「マイガール」も山口監督作品。嵐5人の顔を合成して作った舞駕家・母の写真は若干怖かったですけど(笑)こちらも最後にホロッとくるような素敵なPVに仕上がっていました。
以上のように山口保幸監督→嵐にとって大切なタイミングに胸に響くような作品を撮ってくれるのではないでしょうか。
- 佐藤徹也(「ハダシの未来」「言葉より大切なもの」「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」)
とってもいい曲なのに嵐のCDがもっとも売れなかった時代、だけどもファンも嵐自身も愛してやまない時代・2003~2004年期のPVを手掛けている佐藤徹也監督。
それではここで多くのファンが愛してやまない時代の作品を並べてみましょう。
好き。
好きだ!!お前ら!!
あ~好きだなぁ(泣)
リクツじゃないんです。言葉にできないんです。この頃のPVの良さは。
嵐にとってもファンにとっても愛すべき、
彼らの青春時代を収めてくれた佐藤徹也監督。
すっかり大人の男に成長した今の嵐くんたちをまた撮っていただけたら嬉しいですな。
- 島田大介(「明日の記憶」)
Mr.Children、ゆず、RADWIMPS、Perfume、buck number、サカナクション、秦基博、など多くのアーティストのミュージックビデオを手掛ける島田大介さん。嵐のPVで手掛けているのは「明日の記憶」だけですが
どこか手作り感のあるPVを作られる今注目の監督さん。数々の賞も受賞されているようです。またいつか嵐の作品を撮っていただければ幸いですね。以下、島田大介監督の代表作品です。
ボーカル山口一郎さんが9年にもおよぶ構想の末に作り上げた7分の超大作。
どうやって撮ったんだろう。凄い。
back number - 高嶺の花子さん - YouTube
[MV] Perfume 「Cling Cling」 - YouTube
ここまで長々と 嵐のPVを手掛けている監督さんに注目し、自分なりに感じたそれぞれの監督作品の特徴を書いてきました。嵐のPVに携わっている監督・スタッフさんはもちろんこの方たちだけではないですが、これからは「○○監督っぽいな~」と予想をたてながらPVを観ていくのも面白いのではないかと思います。
山下達郎・竹内まりや夫婦が曲を手掛け、生田斗真くんがPVに出演したことでも話題になった嵐の最新シングル「復活LOVE」のPVも長回しワンカット撮りという凝った作りになっていて「いったいどの監督が作ったんだろう…?」と今めちゃくちゃ気になっています(笑)
振付は元ジャニーズJr.の梨本くんがつけていたけど…
分かる方いたらぜひ教えてください(笑)
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*1:ARASHI 5×10 All the BEST! CLIPS 1999-2009
*2:代表作「殴者 NAGURIMONO」「けものがれ、俺らの猿と」