全国12の火山に「噴火警報」や「火口周辺警報」
気象庁は12日、全国の活火山の4月以降の活動状況や警戒すべき事項について概況を発表しました。噴火が発生したり、火山活動が高まったりしているとして、全国の12の火山に「噴火警報」や「火口周辺警報」が発表されています。
今後の噴火によって居住地域に重大な被害をおよぼすおそれがある噴火警戒レベル5の「噴火警報」は、鹿児島県の口永良部島に発表されています。
去年5月29日に爆発的な噴火が発生した口永良部島では、去年6月19日の噴火以降、噴火は観測されておらず、島の全域に出されていた避難指示は去年12月に一部の地域を除き解除されています。
4月は火山性微動は観測されず火山性地震も少ない状態が続いています。
4月の現地調査では、噴火前に温度が上昇していた新岳火口の西側の割れ目付近で温度が低い状態が続いていたほか、放出される二酸化硫黄の量も1日当たり70トンから200トンとおおむね少ない状態でした。
気象庁は去年5月29日と同じ程度の噴火が発生する可能性は低くなっているものの、島が隆起した状態は続いていることから引き続き噴火の可能性があるとして、火口の西側ではおおむね2.5キロ以内、そのほかの地域ではおおむね2キロ以内で厳重に警戒するよう呼びかけています。
去年5月29日に爆発的な噴火が発生した口永良部島では、去年6月19日の噴火以降、噴火は観測されておらず、島の全域に出されていた避難指示は去年12月に一部の地域を除き解除されています。
4月は火山性微動は観測されず火山性地震も少ない状態が続いています。
4月の現地調査では、噴火前に温度が上昇していた新岳火口の西側の割れ目付近で温度が低い状態が続いていたほか、放出される二酸化硫黄の量も1日当たり70トンから200トンとおおむね少ない状態でした。
気象庁は去年5月29日と同じ程度の噴火が発生する可能性は低くなっているものの、島が隆起した状態は続いていることから引き続き噴火の可能性があるとして、火口の西側ではおおむね2.5キロ以内、そのほかの地域ではおおむね2キロ以内で厳重に警戒するよう呼びかけています。
口永良部島の噴火警報・噴火警戒レベル5は継続
今後の噴火によって居住地域に重大な被害をおよぼすおそれがある噴火警戒レベル5の「噴火警報」は、鹿児島県の口永良部島に発表されています。
去年5月29日に爆発的な噴火が発生した口永良部島では、去年6月19日の噴火以降、噴火は観測されておらず、島の全域に出されていた避難指示は去年12月に一部の地域を除き解除されています。
4月は火山性微動は観測されず火山性地震も少ない状態が続いています。
4月の現地調査では、噴火前に温度が上昇していた新岳火口の西側の割れ目付近で温度が低い状態が続いていたほか、放出される二酸化硫黄の量も1日当たり70トンから200トンとおおむね少ない状態でした。
気象庁は去年5月29日と同じ程度の噴火が発生する可能性は低くなっているものの、島が隆起した状態は続いていることから引き続き噴火の可能性があるとして、火口の西側ではおおむね2.5キロ以内、そのほかの地域ではおおむね2キロ以内で厳重に警戒するよう呼びかけています。
去年5月29日に爆発的な噴火が発生した口永良部島では、去年6月19日の噴火以降、噴火は観測されておらず、島の全域に出されていた避難指示は去年12月に一部の地域を除き解除されています。
4月は火山性微動は観測されず火山性地震も少ない状態が続いています。
4月の現地調査では、噴火前に温度が上昇していた新岳火口の西側の割れ目付近で温度が低い状態が続いていたほか、放出される二酸化硫黄の量も1日当たり70トンから200トンとおおむね少ない状態でした。
気象庁は去年5月29日と同じ程度の噴火が発生する可能性は低くなっているものの、島が隆起した状態は続いていることから引き続き噴火の可能性があるとして、火口の西側ではおおむね2.5キロ以内、そのほかの地域ではおおむね2キロ以内で厳重に警戒するよう呼びかけています。
火口周辺警報は10の火山に
今後の噴火によって、火口周辺や居住地域の近くに影響が及ぶおそれがある「火口周辺警報」が発表されているのは、福島と山形の県境にある吾妻山、群馬県の草津白根山、長野と群馬の県境にある浅間山、長野と岐阜の県境にある御嶽山、熊本県の阿蘇山、宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の新燃岳、鹿児島県の桜島と諏訪之瀬島、それに小笠原諸島の西之島と硫黄島の合わせて10の火山です。
噴火警戒レベル3は桜島、噴火警戒レベル2は7火山
このうち、鹿児島県の桜島には入山規制などが必要とされる「噴火警戒レベル3」が発表されています。
また、火口周辺への立ち入りなどが規制される「噴火警戒レベル2」が発表されている火山は、吾妻山、草津白根山、浅間山、御嶽山、阿蘇山、霧島連山の新燃岳、諏訪之瀬島の7火山です。
また、火口周辺への立ち入りなどが規制される「噴火警戒レベル2」が発表されている火山は、吾妻山、草津白根山、浅間山、御嶽山、阿蘇山、霧島連山の新燃岳、諏訪之瀬島の7火山です。
桜島 昭和火口で爆発的噴火15回
桜島では、4月は昭和火口で爆発的噴火が15回発生したほか、南岳の山頂火口でも噴火が観測されました。GPSによる観測では、鹿児島湾奥部の「姶良カルデラ」が膨張していることを示すと考えられる変化が続いているため、昭和火口と南岳山頂火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒が必要です。
阿蘇山 火山性微動がやや大きく
阿蘇山では、中岳第一火口で4月16日にごく小規模な噴火が発生して噴煙が火口から100メートルの高さに上がり、およそ10時間、噴火が継続したほか、5月1日にもごく小規模な噴火が発生して噴煙が火口から300メートルの高さまで上がりました。火山性微動の振幅は4月30日以降、やや大きな状態となっているほか、放出される二酸化硫黄の量は1日当たり1200トンから2400トンと多い状態が続いています。気象庁は、一連の熊本地震による阿蘇山の火山活動に特段の変化は見られないとしています。阿蘇山では、引き続き、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があり、中岳第一火口からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒が必要です。
浅間山 火山性地震がやや多い状態
去年6月にごく小規模な噴火が発生した浅間山では、4月は山頂火口直下のごく浅い所を震源とする火山性地震が1133回発生し、やや多い状態が続いています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあり、引き続き山頂火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要です。
霧島連山の新燃岳 火山性地震少ない状態
霧島連山の新燃岳では、4月は火山性微動は観測されず、火山性地震も少ない状態が続いています。新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性があり、引き続き火口からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要です。
吾妻山 大きな噴石に警戒を
吾妻山では、3月28日から大穴火口直下やその付近を震源とする火山性地震が増え、4月1日には1日当たり50回近くに達しましたが、7日以降は少ない状態となっています。吾妻山では火山活動がやや活発な状態となっていて、引き続き火口付近では小規模な噴火が発生する可能性があるため、大穴火口からおおむね500メートルの範囲では大きな噴石に警戒が必要です。
御嶽山 火山活動は緩やかな低下傾向
御嶽山ではおととし10月中旬以降噴火は観測されず、4月は火山性地震は少ない状態で経過しました。火山活動は緩やかな低下傾向が続いていますが、地震の回数や噴気の高さはおととし9月の噴火前の状態には戻っていません。今後も小規模な噴火が発生する可能性があり、火口からおおむね1キロの範囲では、引き続き噴火に伴う噴石に警戒が必要です。
海底火山の福徳岡ノ場に「噴火警報」
小笠原諸島の近海にある海底火山の福徳岡ノ場では、周辺の海域で警戒が必要な「噴火警報」が発表されています。
警報なし・レベル1の火山も情報に注意を
全国の活火山の中には、警報が発表されておらず、噴火警戒レベルがレベル1の火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。
新潟焼山 火山性地震が増え始める
新潟県と長野県にまたがる新潟焼山では5月に入って火山性地震が増え始め、5月6日の上空からの観測では山頂の東側の斜面に火山灰が積もっていることが確認され、気象庁は「ごく小規模な噴火が発生したもようだ」と発表しました。新潟焼山では去年の夏ごろから噴気がやや高く上がる傾向がみられ、ことし1月からは山が僅かに膨らむ地殻変動が観測されています。今後も火口内に影響を及ぼすような噴火が発生するおそれがあり、気象庁は山頂から半径1キロの範囲には立ち入らないよう呼びかけています。
樽前山 火山活動の推移に注意
北海道の樽前山では4月26日に平成22年2月以来となる火山性微動が観測されました。火山性微動の発生に合わせて火山性地震が一時的に増加したほか、僅かな地殻変動も観測されました。その後、火山性微動は発生しておらず、4月27日の現地調査では噴気の状況などに特段の変化は見られていませんが、今後の火山活動の推移に注意が必要です。
火山情報の確認を
各地の火山活動の状況や注意点などは、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。