こんにちは、ソギュウです。
前々回の記事「ブラック企業に入ったかも?と思った方へ:一つの判断材料」で、業務マニュアルの必要性と、出来たら業務フローを書いて欲しいことを書きました。
で、やっぱり精神論だけだといけないと思い、業務フローを簡単に作れるエクセルを作りましたので、ご活用ください。
業務のプロセスをフローチャートにすることで、頭がスッキリと整理されて、仕事も整理されます。だまされたと思って、ぜひ一度使ってみて下さいね。
目次
業務フロー作成ファイルの使い方
使い方は単純で、シートの上側にあるボタンを押すと、その図形と矢印が出てきます。実際に行なっている業務の順番に、図形を並べていってください。
使い方を動画で紹介しますね。
各図形の紹介
各図形の使い方を紹介します。が、最初はあまり気にしなくて大丈夫です。
こういったチャートが何も無いより、どんなものでもあった方が良いのです。ゼロより1が良いので、あまり気にせず作り始めることが大事だと、私は考えています。
(正式には、BPMNという表記方法があるようです。大企業の方はいろいろ調べてみて下さい。)
開始と終了
行動・処理
判断(分岐)
(フォーマットを横で使用する場合は、YESは右側、NOは下側に線を引きます)
書類
システム
これらの図形をつないでいって、業務フローが完成します。
説明としてはこれで終了です。
これでもう十分という方は、ファイルをダウンロードして実際に使ってみて下さい!
まだ良く分からないという方は、実際の使用例を見てみて下さいね。
使用例1:ブログ記事作成フロー
今、読んでいただいているこのブログも、最初は思いつきで記事を書いていました。
ただ、せっかく記事を書いてもあまり読まれないと寂しいので・・・試行錯誤を繰り返して、現在(2016年5月)はこのような流れで、私は記事を作っています。
業務フローを作ると、一度考えたことが形に残るので、次からもう一段階深い考えが浮かんでくるという効果もあります。
記事作成開始
ブログの記事は、記事案のストックがあるので、そこから探します・・・と言いたいところですが、ほとんどは当日の思いつきです。その日に思いついたことの方が、気分が乗るんですよね。
検索ボリューム確認
書こうと思った記事の内容に、需要があるかを調べます。
グーグルのキーワードプランナーというツールで月間の検索回数が調べられるので、「月間の検索回数が500以上あれば書き始める」という、個人的なルールにしています。一生懸命書いても、読まれなければ寂しいので・・・です。
マーケットリサーチですね。
検索回数が500以下の場合は、記事案をこねくって、別のキーワードとまとめられないかとか、キーワードを変更してみたりで、500以上いくか検討してみます。
それでも500以上行かない場合は、また記事案の作成に戻ります。
ただ、どうしても書きたい内容の場合は、検索回数を調べずに書き始めています。
(エクセルでドット絵を描く方法などは、検索回数を調べずに書き始めました。そういう記事の方が、オリジナリティがあって良い記事になりやすいんですけどね。)
グーグル検索で記事を確認
書こうと思っている内容で、これまでにどんな記事が書かれているかを確認します。
普通にグーグルで検索してみて、1ページ目に掲載されている記事をざっと読んでみます。
読んでみて、既に書いてある記事とは別に、自分なりの付加価値がつけられるかどうかを、振り返ってみます。
自分なりの付加価値がつけられると思ったら、実際の記事作成作業を開始して、付加価値がつけられそうになければ、また記事案作成に戻ります。
記事入力作業開始
まず、おおまかな構成をエクセルで作ります。段落分け、タイトルなどですね。
また、記事に使用するデータが必要であれば、データを作ります。
ここまで揃ったら、実際の記事をブログ(ワードプレス)に入力していきます。
出来上がり
こんな感じで、業務フローができました。
頭の中で、「検索ボリューム確認しなくちゃ」とか、「今どういう記事があるんだろう?」とか考えているよりも、こうしてフローチャートの形にしてみると、頭の中が整理されませんか?
頭の中にあることを、業務フローという形に「見える化」することで、仕事の順番がはっきりして、抜けモレが減ります。他の人からも、「あの人何をやってるんだろう?」というのが分かりやすくなり、仕事を分担して取り組むことができるようになります。急に病気になって休んでも、仕事が止まるということも減ります。
自分としては分かり切っている業務でも、一度業務フローを書いてみることをおススメします。
使用例2:受注~出荷フロー
もう少し大がかりな、部署をまたぐフローはこんな感じです。
どこまで細かく書くかは、その時の必要に応じて書きます。
部署をまたぐ場合は、システムが関係してくることが多いので、きちんとしたフローが書かれている場合も多いでしょう。
もし、FAXやメールベースで部署間をまたぐ仕事をしている場合は、ぜひ業務フローを書いてみて下さい。全員が同じ共通認識で仕事ができれば、仕事がスムーズに進むようになりますよ。
図形や文字の大きさを変更したい場合
今回作った業務フロー作成ファイルは、エクセルのマクロで作っています。
それぞれの図形の大きさや、文字の大きさを変更したい場合は、下記の手順で行なってくださいね。
手順
① マクロが貼り付いている図形を右クリックして、「マクロの登録」を選択
② 編集をクリック
③ すると、該当するマクロのコードが表示されます。(下記のような内容)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 |
Sub 開始終了() CR = ActiveCell.Row CC = ActiveCell.Column '幅100、高さ40の角丸図形を作る With ActiveSheet.Shapes.AddShape(msoShapeRoundedRectangle, 0, 0, 100, 40) With .TextFrame .HorizontalAlignment = xlHAlignCenter .VerticalAlignment = xlVAlignCenter End With With .TextFrame.Characters .Text = "ここに入力してください" .Font.Size = 9 'フォントサイズを変更するのはココ End With .Top = Cells(CR, CC).Top .Left = Cells(CR, CC).Left End With ActiveSheet.Shapes.AddConnector(msoConnectorElbow, 0, 0, 40, 40).Select Selection.ShapeRange.Line.EndArrowheadStyle = msoArrowheadTriangle With Selection.ShapeRange.Line .Visible = msoTrue .Weight = 3 End With Selection.ShapeRange.IncrementLeft CC * 40 Selection.ShapeRange.IncrementTop CR * 13 End Sub |
この中で、図形の大きさを指定している部分(上図だと9行目)と、フォントサイズを指定している部分(21行目)の数字部分を変更すると、次からその大きさの図が出てきます。
それぞれの図形で、ちょっとずつコードが違うので、図形の大きさとフォントサイズを指定している部分を探してみて下さいね。
まとめ
業務フローを作ることで、
- 頭の中が整理される
- 考えることが減り、作業に集中できる
- 仕事の順番がはっきりし、抜けモレが減る
- 「見える化」により、他人にも業務が分かるようになる
- 仕事を分担したり、急な休みにも対応できるようになる
- 共通認識をすることで、仕事がスムーズに回る
- 考えたことが形に残り、さらに深いことを考えることができる
という効果があります。
ぜひ、手が空いた時にでも作ってみて下さいね。