とうとう投稿サイトにアップしている「艦娘グラフティ4」(第8部)「執務室の午後」で栄光の評価「1」を食らいました。読む価値が無いのか、そうか~。わっはっは~。
赤城さんを轟沈させたテイトクも小説を書くのに値しないライターらしい。
ならばこの小説はその投稿サイトの読者的には社会悪だということになるのだな。
良いぞ、良いぞ~。低評価も立派な評価である。
こんな評価で一喜一憂する自分が情けないため、私が愛するグラフティ4は裏ページへ移行させました。
まあ所詮、この程度の作品しか書けないライターですよ。哀しいけど。
そんな哀しさから生まれた断片を出します!(めげないなあ~)
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テイトクと青葉が見たチラシ裏の世界
青葉が実況をしている。
「はい、こちらは静かです。評価欄も見事に消えました」
私は彼女に声を掛けた。
「お、青葉か?」
振り向いた彼女はこちらに近づくとマイクを差し出した。
「あ、司令官。一言よろしいですか?」
「ああ」
私は答えながら近くの机に寄りかかる。
「どうですか?初めてチラシの裏へ来られた感想は?」
「お前が今言ったのと同じだな。ここは静かで良いな。変なランキングもないし」
答えながらその空間を見る。何処を見ても評価のランキングボードが無い。
青葉はキョロキョロ辺りを見回しながら言う。
「そうですね~私もちょっと驚いてます」
私も帽子をかぶり直しながら言った。
「もっと早くこっちに着たらよかったな」
「そうですね……何となく後ろめたいかと思ったのですが意外と良いかも知れません」
青葉もしみじみとした表情で言った。
直ぐに意味ありげな表情をした彼女は手に持ったマイクのスイッチを切ったようだ。
そのままマイクを下ろすと「オフレコですが……」と言いながら続けた。
「司令は今までちょっと、あれこれ心配しすぎですよ」
「そうだな。最近、肩こりも激しくて……ストレスかな」
私は肩に手をやりながら首を左右に傾けた。
「きっとそうですよ」
青葉は笑った。
「あ、そうだ司令!」
急に彼女は言う。
「ちょっとそこのソファに腰掛けてください」
そういいながら青葉は持っていたテープレコーダーや取材バック一式を机の上に置き始める。
よく分からないが私は帽子を机に置くとソファに腰を下ろした。
「あ、向こうを向いて下さいね」
「?」
よく分からないが私が彼女の言う通りにしていると直ぐに青葉の両手が私の肩に乗った。そして……あれ?肩揉みが始まったぞ。
「あ~、これは確かに酷い肩こりだなあ~」
そう言いながら青葉は意外に上手に肩もみをする。
なかなか……良いモノだ。
「誰かに肩揉みしてもらうなんて……初めてかもしれないな」
「ええ~そうですか?」
「ああ……」
「うふっ、それは光栄ですね」
まさか艦娘に肩揉みされるとはな。意外だな。
しかもそれが青葉って言うのもまた、珍しい状況かも知れない。
「ねえ司令」
「なんだ?」
「ホントに独りで悩まないで下さいね……大変だったら直ぐに、秘書艦でも私でも……金剛さんでもいいですから、何でも相談してください。私たちは皆、司令の味方ですから……」
「ああ、そうだね」
良く見ているな、青葉は。
彼女は続けた。
「私も記者はやっていますけど、取材以外のことは不器用で……でも司令にはいろいろお話したいですし、司令ご自身のことだって……」
そこで青葉の手が止まった。
「疲れたのか?……もう良いぞ」
だが彼女はそのまま後ろから私の胸元に両手を回してガッシリと抱きしめた。
「……すみません司令」
あのブルネイの海岸での青葉を思い出した。
「私たち艦娘は皆、司令が頼りなんです。司令を通さないと結局、私たちは生きていく術が無い……戦闘能力だけあっても、やっぱり感情的な世界は人間である司令官や時々来られる防衛次官みたいな人と接することで初めて啓発されていくんです。人間なら誰でも良いわけじゃないんです……だからブラック鎮守府なんて最悪で……」
そうか……この娘もいろんなものを抱えているんだ。
「ああ、分かるよ」
私は彼女の手に軽く触れた。彼女はあのブルネイのときのように、私の背中に頭を押し付けてきた。
「済みません、私もしばらく充電……」
「そうだな。戦士に休息は必要だ」
不思議な時間が流れるチラシの裏だった。
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あ……本当は赤城さん轟沈のその後を書こうと思っていたのです。
でも低評価を食らったの見ていたら、沸々と「チラシの裏の世界」っていう即興劇が出来てしまいました。
でも私だって低評価の割には活動報告とかのUAは爆発中ですけどね。
まあ良いや。まともな評価をする専門家から見たら私の作品は屑なんだから表の世界からは消します。裏の世界で暴れます(笑)
そもそも評価を貰うのが小説書いている目的ではないから。最初っから裏で書けばよかったな。そこは評価されたいという慢心があった。自分の浅はかさということで反省です。
さて実は今、美保鎮守府シリーズの第一部の改訂準備を進めています。
物語の書き直し、特に序章以降の第1話から数話分は、かなりダイエット予定です。
また今回の改訂の際に、すべての話に挿絵を挟む予定です。だから改訂のペースは
かなりスローになります。
今夜はそのイラストの構図とか考えていました。やっぱりこういう創造作業って
楽しいですね~。
批評屋の絶賛する作品が傑作とは言い切れない。これは誰かの言葉。
小説なんて作者の消し難きパッションから生まれるからね。
評価のために書いた小説なんて、誰かの奴隷小説だから、面白いわけが無いよね。
と、自分を弁護する。ウン、負け惜しみ。(^^;
ではまた。