韓国の被爆者でつくる「韓国原爆被害者協会」は12日、被爆者が多く暮らす南東部の陜川で理事会を開き、オバマ米大統領の27日の広島訪問に合わせ、代表団数人を広島へ送ることを決めた。
米国の2回の原爆投下で朝鮮半島出身者にも多くの犠牲者が出たことを知らせるため、オバマ氏が広島市の平和記念公園を訪れる際、被害の認知や謝罪を求める内容の横断幕を公園内の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」近くで掲げたいとしている。
韓国原爆被害者協会はオバマ氏に宛て、同慰霊碑への献花を求め、在韓被爆者の存在を認識し謝罪、賠償するよう促す手紙を送ることも決めた。
韓国ではメディアなどで、オバマ氏の広島訪問は「日本がアジアに対する加害国だとの事実を隠すことになる」との否定的な声が出ている。(共同)