ブラジル大統領、職務停止に 弾劾裁判開始へ
2016年05月12日 20:15 発信地:ブラジリア/ブラジル
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【5月12日 AFP】ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領(68)は12日、弾劾裁判のために職務を停止された。敵対関係にあるミシェル・テメル(Michel Temer)副大統領が暫定大統領となる見通し。南米最大の国ブラジルで起きた政治的混乱は、同国で13年間続いた左派政権に終止符を打とうとしている。
上院は22時間近い議論の末、賛成55、反対22で弾劾を決定。弾劾を支持していた議員たちが喝采した。
ルセフ大統領は政府会計をめぐり法律に違反した疑いがもたれている。弾劾裁判のための180日間の大統領職務停止は、上院81議席のうち過半数の支持だけで可能。ルセフ大統領の失職には上院議員の3分の2の支持が必要となる。
数時間以内に、中道右派のブラジル民主運動党(PMDB)のテメル副大統領が暫定大統領に就任し、ルセフ大統領率いる左派の労働党(PT)による10年以上にわたった長期政権が終わりを迎える見通しだ。(c)AFP/Sebastian Smith
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