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ATM破壊 むつの36歳男逮捕

 8月、青森県むつ市川内町のスーパーの駐車場にあるATM(現金自動預払機)コーナーが重機で破壊された事件で、むつ署は22日、ATMから現金を盗もうとした窃盗未遂などの疑いで、別の窃盗事件で逮捕していた同市柳町4丁目、会社員北村正容疑者(36)を再逮捕した。同署によると、再逮捕容疑を認めており、金銭目的だったとの供述をしているという。
  同署は、単独犯で計画的な犯行とみている。再逮捕容疑は、ATMから現金を盗む目的で、8月31日午前3時10分ごろ、ATMコーナーに重機を衝突させたが未遂に終わった疑い。また、同月28~31日の間、ATMを破壊、運搬するための重機やクレーン付き2トントラックを川内町地区の建設会社資材置き場から盗んだほか、自転車を同地区の民家から盗んだ疑い。
  同署によると、北村容疑者は盗んだ自転車で資材置き場に行き、トラックに自転車を積んでスーパー駐車場へ移動。その後、自転車で資材置き場へ引き返し、重機を運転してATMコーナーの建物を破壊したとみられる。自転車は資材置き場に残されていたという。
  ATMから現金は盗まれておらず、同容疑者は現場からトラックで逃走した後、資材置き場付近の林道に乗り捨て、自分の車に乗り換えたとみられる。
  同容疑者は電気工事関連の会社に勤務。鍵がなくても重機やトラックのエンジンを動かす知識や技術があり、重機の運転免許はないが、運転の経験があったという。
  同署は、3月に市内のリサイクル会社事務所から現金などを盗んだとして、今月2日に建造物侵入と盗みの疑いで同容疑者を逮捕していた。22日に処分保留で釈放後、再逮捕した。ATMコーナーを壊した建造物損壊の疑いも含め、事件の詳細を調べる。