モンゴル人留学生たちが築く、新しい外国人コミュニティーのかたちとは?
五月晴れとなったゴールデンウイークの4月30日と5月1日。東京・練馬区の光が丘公園で「ハワリンバヤル」というイベントが開かれた。「春祭り」を意味する、モンゴルのお祭りだ。羊肉を使ったモンゴルの伝統料理や、観光案内のブースが並び、ステージでは民族衣装のショーやモンゴル人歌手によるライブが催された。モンゴル相撲も行われ、大いに盛り上がった。
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およそ5万人が来場したこのお祭りを運営しているのは、在日モンゴル人留学生会だ。留学生たちによって受け継がれているもので、今年で16回目になる。実行委員長のゾリゴト・スガルさん(24)は2012年に来日。国費留学生として大阪大学で学んだ後に埼玉大学に編入した。
「日本に住むモンゴル人が集まって遊ぶのではなく、日本人にモンゴルを紹介するためのイベントなんです」(スガルさん)
祭りの財務を担当したのは、ハガワチャワさん(24)。まだ来日2年ほどで日本語もたどたどしいが、それでも授業のほかにアルバイトもこなし、一方で母国に服やおもちゃを送るといったボランティア活動や、ハワリンバヤル実行委員も勤める忙しさだ。
半年間にわたって準備をし、ようやく開催にこぎつけたが、「授業では得られない体験。たくさんの日本人が支えてくれたと感謝しています。なんとか赤字を出さずにすみました(笑)」とふたりは話す。
彼らのようなモンゴル人留学生が、いま急増している。日本には6500人のモンゴル人が暮らしているが(法務省による)、そのうち2000人以上が留学生なのだという。この数字は、ほかの在日外国人社会に比べても飛びぬけて多い。
「モンゴルはまだまだ経済的にも厳しい上に、いま不景気です。大学を出ても就職先がない人も多い。だから海外に行きたいと考えている若い層が増えているんです」
と話すのは、スガルさんとは小学校からの親友だというイトゲル・ウグームルさん(25)。秋田大学から大学院に進み、日本の大手重工業企業にエンジニアとしてこの春から就職をした。
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