「激務でボロボロの肌にやさしい化粧品をつくりたい」。社長自身の切実な悩みから生まれたメーク落としゲルを550万本売り上げた化粧品会社が話題を集めている。「社員が5時に帰る」を徹底し、10年連続売り上げ増というランクアップ(東京都中央区)だ。産後も活躍できる環境を整え、子育て社員によるヒットが生まれている。
ランクアップは「女性が生涯いきいき働ける会社」を目指し、岩崎裕美子社長が2005年に設立。社員の95%以上が女性で2人に1人が母親だ。看板商品のメーク落とし「ホットクレンジングゲル」は、発売初年度に1900万円だった売上高が、10年で75億円を突破した。
広告代理店に勤務していた岩崎社長は、激務による肌荒れをきっかけに化粧品事業を始めることを決意。「メーク落とし」に含まれる石油系の界面活性剤が肌によくないと考え、無添加を追求した。
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