【ワシントン=尾関航也】米ホワイトハウスのアーネスト報道官は10日の定例記者会見で、オバマ大統領が今月27日に被爆地・広島を訪問することが決まったことについて、「核兵器のない地球の実現へ向けた前向きの姿勢を示すとともに、日米関係の目覚ましい進展を強調する機会になる」と述べ、意義を強調した。

 アーネスト氏は、過去にも大統領の訪日の度に被爆地訪問が検討されてきたことを明かした上で、「(オバマ氏にとって)今回が大統領として最後の日本訪問であり、(広島を)訪れるのが適切と判断した」と述べた。

 米国内では、原爆によって多くの米兵が戦死を免れたとして、1945年当時のトルーマン大統領による原爆投下の決定を支持する意見が根強い。