【ニューヨーク=水野哲也、ソウル=中島健太郎】オバマ米大統領の広島訪問について、国連の 潘基文 パンギムン 事務総長が歓迎のコメントを発表するなど肯定的に受け止められる一方、中韓のメディアは、日本が第2次大戦の「被害者」だとの印象が強まるとの警戒感を示している。

 潘氏の報道官は10日の記者会見で、「事務総長は大統領の広島訪問の決断を大いに歓迎する。核廃絶の必要性について、世界に向けたメッセージになることを望む」と述べた。

 米メディアはそろって主要ニュースとして報じ、「オバマ氏にとって重大な象徴的意味を持つ訪問」(ニューヨーク・タイムズ紙の電子版)などとおおむね前向きに評価している。

 韓国国内でも、大手紙の「朝鮮日報」と「東亜日報」が11日付朝刊の1面で報じるなど、高い関心を集めている。